共済で退職金を積み立てるメリット・デメリット
退職金と退職金共済
会社を辞めるときに退職金を貰えるというのは多くの方が理解していると思いますが、実際には会社によって退職金が支払われないというケースもあります。
また、一口に退職金と言っても「退職金」と「退職共済金」があり、この二つはそれぞれ異なるものですから理解しておきましょう。ここでは、会社から支払われる退職金と退職共済金の違いやメリット・デメリットなどについてお話します。
退職共済金のメリット・デメリット
まずは退職共済金のメリットとデメリットをそれぞれ見てみましょう。
どちらもしっかり理解し把握しておく必要があります。
退職共済金のメリット
会社の業績が悪くなり倒産寸前まで追い込まれてしまうと退職金が支払われなくなるケースもありますが、退職共済金の場合だと、仮に会社が倒産したとしても退職金は保障されます。これが最大のメリットであり魅力です。
退職共済金のデメリット
退職共済金は積み立て方式で貯まるものですから、当然積み立てている金額が少ないと支給される退職金も少なくなってしまいます。
会社が仮に倒産したとしても退職金を確保できるのは非常に大きなメリットではあるものの、積立金が少ないとなると支給される退職金の金額も大した額になりません。
会社によっては積立金を増額してくれるケースもありますが、経営状態があまり良くない会社だとそうしたことは望めないでしょうし、想像以上に少ない退職金にガッカリしてしまうかもしれません。
退職金と退職共済金の違い
意外にも退職金と退職共済金を混同してしまっている方は多いですが、この二つはまったく異なる性質のものです。
これを理解しておかないと、会社を辞めるときに貰った退職金の金額を見て愕然としてしまうかもしれません。
ここで正しい知識を身につけておきましょう。
会社から支払われるのが退職金
まず、一般的に言う退職金というのは勤めている会社から直接支払われるものを指します。会社が独自に積立を行い、退職する社員に支払うのが退職金であり、お金の出所は当然会社ということになります。
共済制度を通して支払われる退職共済金
退職共済金というのは会社が共済に加入し、共済を通して退職金を支払うことになります。現在ではこの制度を利用している企業が多く存在します。中でも中小企業退職金共済はもっとも有名な共済ではないでしょうか。
会社によって異なる退職金
会社によって独自に退職金の積み立てをしているか、共済に加入しているかは異なります。
また、会社独自の退職金と退職共済金を併用しているような企業もありますから、事前に確認しておく必要があります。
共済に加入していない企業
先ほどご紹介した中小企業退職金共済などに加入していない場合だと、会社が直接退職金を支払うことになります。この場合は会社が地道に退職金の積み立てをしているケースがほとんどです。
共済に加入している企業
この場合だと共済を通して退職金が支払われるケースがほとんどですが、会社からの退職金が別途支払われることもあります。そこまで業績の良くない会社だと共済からの退職金だけとなるでしょう。
どのように支払われるかを事前に確認
退職金は仕事を辞めたあとの人生を左右するかもしれない大切なお金です。金額の多い少ないはあるにせよ、そのお金でセカンドライフのプランを立てている方もおられるでしょうし、とても大切なお金であることに違いはありません。
そのため、自分の退職金がどのように支払われるのかは事前にきちんと知っておきたいものです。会社からの退職金だけなのか、それとも退職金共済から支払われるのか、どちらも貰えるのかを確認しておきましょう。
退職金共済があれば安心感はある
今のご時世何があるか分かりませんし、日本を代表するような大企業ですら窮地に陥ってしまうような時代です。
不正が表面化し業績が急激に悪化するような会社もありますし、退職金が望めない企業も少なくないでしょう。
先ほどお話したように、セカンドライフに向けて大切なお金をしっかりと確保するためにも退職金は絶対に支払ってもらいたいものです。会社が独自に支払っている退職金の場合だと企業の業績次第で減額されたり、最悪支給されないといったことも考えられます。
退職金共済ならそうしたリスクも回避できますから、そういう意味では大きな安心感を得られるでしょう。自分の働いている会社が共済制度に加入しているかいないか、今からでも確認してみてはいかがでしょうか。
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