家計に占める保険料の平均は?理想的な保険料はいくら?
保険を選ぶ際に、一番気になるのが保険料です。保障はたくさんある程安心ですが、何十年も支払いが続く保険にどこまで加入してよいのやら。隣のお家はいくらの保険料を払っているのかを参考にして、無理のない保険料予算がいくらなのかを考えてみましょう。
世帯当たりの支払い保険料
まず、支払い保険料に関する統計データを見てみましょう。
平成27年度の生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯あたりの年間払込保険料(個人年金保険の保険料を含む) は、平均38.5万円です。
参考:生命保険文化センター
生命保険の保険料は年間どれくらい払っている?
http://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/asset/11.html
世帯保険料をひと月当りに換算すると、約32,000円となります。個人年金保険など、「貯蓄性保険」の保険料を含めた金額となっています。なお、6年前の同じ調査(平成21年度「生命保険に関する全国実態調査」)では、世帯あたりの年間払込保険料は、平均45.4万円でした。デフレや消費税増税などで家計が厳しい中、保険料は節約対象となっていることが伺えます。
家計から見た保険料予算の考え方
無理なく払える保険料の目安となる考え方があります。それは、手取り月収の7~10%以内に保険料を押さえておく、というものです。例えば、手取り月収が30万円のご家庭なら、以下の計算となります。
30万円×7%=24,500円
30万円×10%=30,000円
従って、月々の保険料を24,500円~30,000円の範囲で検討すると、無理なく払い続けやすいと言われています。ただし、今後出産等で奥様の収入が大幅ダウンの可能性がある場合は要注意です。奥様の収入がなくても住居費や基本生活費が支払えるかを考え、保険料慎重に検討する必要があります。
保険に加入する2つの目的を整理
保険とひとくくりに言っても、大きく分けると2つの目的があります。
保険の目的の1つ目は、保障を準備するための保険加入です。大黒柱に万が一のことがあった場合の死亡保障、入院や手術の医療費支出を補うための入院保障が優先順位のたかい保障です。さらに入院保障には、健康保険適用ではない最先端の医療技術を利用した時に技術料実費の給付を受けられる「先進医療特約」、ガンなどの特定疾病にかかった時に上乗せの保険金を受け取れる「ガン特約」「特定疾病保障特約」等を付けて加入する方も多くいます。
保険の目的の2つ目は、貯蓄をするためです。学資保険や個人年金保険など、将来まとまった資金を受け取るために、保険という「ハコ」を使ってお金を貯めていく方法です。保険料として毎月強制的に引き落とされ、解約や貸し付けなどでお金を引き出すのにひと手間かかるため、保険で貯蓄をした方がお金を溜めやすい人もいるでしょう。
無駄のない保険加入のコツ;保険料を予算分けする
2016年からのマイナス金利政策で生命保険予定利率は一段と下がり、「保険加入でお金を貯めながら増やす」という機能は弱くなってしまいました。このような低金利のご時世では、保障を準備するための保険と、貯蓄をするための保険を分け、それぞれの家計における予算を設定すると良いと考えられます。
保障を準備するための保険は、必要最低限の保障をなるべく負担の少ない保険料で準備できるように選びましょう。特に、現役時代にだけ必要な、厚めの死亡保障や入院保障は、共済商品を組み合わせることで割安に準備しやすくなります。
次に貯蓄のための資金準備に保険を活用すべきか検討しましょう。子どもの教育資金や老後資金準備の目標額を決定し、毎月いくら貯めていけば良いのかをまず計算します。
例えば、子どもが17年後の大学進学時までに200万円貯めたいという目標なら、毎月積み立てていくべき金額は以下となります。
200万円÷17年÷12ヶ月≒約9,800円
毎月1万円を17年間払い続けられるなら、月1万円の保険料の学資保険に加入しても良いでしょう。ただし、保険は途中で払えなくなって解約すると、払込総額を大きく下回る返戻金しか受け取れない可能性があります。家計から無理なく払える金額が、半額の5,000円だと思えば、5,000円を保険料、あと5,000円は預貯金などで積み立てていき、家計か厳しくなったら積立をお休みすることができるように仕組みづくりをしておけば、後で支払いがキツくなることを防げそうです。
保険に加入する2つの目的を整理
平均はあくまで参考に留め、我が家の手取り収入を、今後のライフプランも視野に入れて保険料予算を考えていくと、良いですね。
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