ペットにも保険が必要?ペット保険とはどのようなものか?
一般社団法人 ペットフード協会の発表によると、2021年度の犬猫の飼育数は、犬が約710万、猫が約894万で合計1,600万匹をこえています。犬猫以外にもさまざまな生き物をペットとして飼っている世帯も多く、家族同様の存在として飼い主に安らぎと憩いを与えてくれます。 そんな大事な家族が病気やケガをしたら、十分な治療を受けさせて早く元気になってほしいと思うものです。しかし、治療費は1回の手術で10数万円から40万円をこえる高額な負担が必要になる場合があります。そのようなときでも安心して治療を受けられるようにするにはペット保険への加入が必要です。ペット保険の種類や補償の範囲、加入するときの注意点について紹介します。なお、ペット保険の詳細な補償内容や保険料は保険会社や保険の種類によって異なるため、加入前に確認をしてください。
第一章 ペット保険とはそもそもどのようなものなのか?
ペット保険とは、ペットの病気やケガのときにかかる治療費の負担を軽減できる保険のことです。人の医療費の負担を軽減できる健康保険では医療費の1割から3割の負担で治療を受けられます。また、保険会社と契約することで死亡時の保障や公的な健康保険で保障される金額を手厚くすることが可能です。しかし、ペット保険では人が受けられる保障とは異なるので、加入するときはペット保険の種類や補償の範囲についての知識が必要です。
ペット保険に関する知識とともに、治療費がどの程度必要になるかについての知識も必要です。治療費は動物病院、動物の種類、年齢などによって異なる場合がありますが、主な治療に必要な一般的な費用は以下です。
主な病気・ケガ・事故 | 手術なしの場合 | 手術した場合 |
異物の誤飲事故(0歳の犬に多い) | 約2万円 | 約13万円 |
骨折(0歳から1歳の小型犬に多い) | 約6万円 | 約23万円 |
椎間板ヘルニア(脊髄が圧迫される病気で過度の運動で起きたり、老齢の犬・猫がなったりすることが多い) | 約5万円 | 約38万円 |
泌尿器の病気/犬の場合(尿結石が多い) | 約2万円 | 約17万円 |
泌尿器の病気/猫の場合(ぼうこう炎、腎結石、ぼうこう結石、尿石症などが多い) | 約4.5万円 | 約27万円 |
目の病気(逆さまつ毛などによる角膜炎などが多い) | 約1.4万円 | 約13万円 |
第二章 ペット保険で補償される内容は?
ペット保険で補償されるのは、大きくわけると2つあり、1つは人が健康保険で受けられる保障と同じ「医療費」です。もう1つは、ペットが第三者に対して危害を加えたときの「損害賠償費用」です。
なお、第三者に対する損害賠償は、加入するペット保険によっては補償されない場合があります。また、補償内容は加入するペット保険の種類によって異なります。損害賠償については、ペット保険に加入しなくても個人賠償責任保険に加入しているか、あるいは火災保険や自動車保険などの加入時に個人賠償責任の特約を付加しているとペットが与えた損害に対する賠償についても補償対象になるのが一般的です。そのため、個人賠償責任保険に加入しているか、特約を付加している場合は、ペット保険の損害賠償に関する加入は不要です。ペットが人に与えた被害に対する損害賠償について、本当に補償が受けられるか心配な場合は、加入している保険・特約の保障内容を確認してみてください。
第三章 ペット保険の加入時に押さえておきたい4つのポイント
ポイント1 ペット保険タイプ
ペット保険は、全国どこの動物病院で治療を受けても補償されるのが一般的です。ただし、人の健康保険と同様に病院の窓口で補償額が割り引かれる「窓口割引型」と、いったん治療費の全額を立て替えて支払い、補償額をあとから受け取れる「立替請求型」の2種類があります。
「窓口割引型」では、保険に加入していることを証明するカードなどを提示して動物病院で保険による補償の給付分を差し引いて自己負担分だけ支払います。立て替える必要がないので高額な治療も受けやすくなります。
「立替請求型」では、動物病院で治療費の全額を支払い、あとから保険会社に補償額を請求しなければなりません。多くのペット保険がこのタイプです。
ポイント2 補償対象動物
犬や猫は補償の対象ですが、動物の種類によっては補償されない可能性があります。飼っているペットが補償対象となっていることの確認が必要です。
ポイント3 保険料・補償内容・補償割合
補償は、通常通院・入院・手術が対象になっていますが、それぞれについて補償の内容と補償割合、および支払い額や・支払い回数などに限度があるかの確認が重要です。保険料は、保険会社によって異なる以外にも、犬や猫の年齢、種類、体重、血統書の有無などによって異なります。また、保険料は、かかった治療費の何%が補償されるのか補償割合によって変わります。保険会社やペット保険の種類によって補償割合は異なりますが、100%から50%まで何段階かにわかれています。補償割合が高くなるほど保険料も高くなります。さらに、通院・入院・手術以外に補償される内容について何があるかを確認し、必要か、不要かの検討が必要です。
ポイント4 補償を受けられる期間
高齢のペットの場合、 加入できるのか、更新できるのかなどの確認が必要です。また、補償が始まるまで待機期間が必要な場合もあります。いずれの確認も必要です。
その他の確認項目
- 保険料に適用できる割引はないか? (複数匹加入する場合や、マイクロチップ割引など)
- 保険を継続する場合、保険料はアップするのか、一定の金額で継続できるのか?
第四章 まとめ
ペットが病気やケガをすると、ペット保険に加入していない限り、治療費は全額負担になるため、多額な費用がかかることがあります。家族の一員とも言えるペットには万全の治療を受けさせたいものです。ペット保険に加入しておくと万が一のときにも安心できます。同時にペットにとっては飼い主が健康であることも大切です。ペットだけではなく飼い主も病気やケガに備えましょう。手頃な掛け金(月額1,000円から)で始められる全国共済への加入がおすすめです。
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