夫婦に必要な生命保険の選び方4つ
新入社員になりたての頃、
「保険に入って一人前」
「社会人になったらしっかりとした生命保険に入りましょう」
などと上司や職場に訪れた生命保険の営業に人にすすめられて何となく入った入りっぱなしで一度も見直していない生命保険がありませんか?
保険は、すすめられたからとか、何となく必要だからといって入るものではありません。
あなた自身のライフステージにあわせて必要な保障を選ぶ必要があります。
今回は、生命保険(死亡保障)のかしこい選び方についてお話ししていきます。
まずは、世帯の現状を把握するところからスタートし、各世帯別に必要な生命保険について考えていきましょう。
世帯の現状を把握しよう
あなた自身のライフステージにあわせて保障を選ぶ必要があります。
保険を検討する前に、世帯の現状を把握するところから始めましょう。
子供がいない夫婦は、共働きの場合が多いです。
子供の教育費用の貯蓄などがまだ必要ないということもあり、割とご自分の収入を自由に使える額が多いとも聞きます。
どちらも収入があるため、お互いの収入をはっきり知らないというケースも散見されます。
特に共働きの夫婦は、ある程度収入がある上に、多忙のため家計簿をつけていなかったり、貯蓄ができていないというどんぶり勘定世帯が多いのも事実です。
まずは、世帯の現状を把握するところから始めましょう。
いい機会ですので、お互いの給料明細を見せ合ったり、貯蓄額を確認しましょう。
その上で現在加入している保険の確認を行いましょう。
・現在、加入している保険の有無、加入している場合は保障内容の確認
・何となく入ってしまっている保険がないか
・見直さず入りっぱなしの保険はないか
また、世帯の現状の把握の際、世帯のこれからのライフプランニングをしておくことをおすすめします。
意外と知らない!? 生命保険の種類
世帯の現状を把握できたら、いよいよ次は必要な生命保険(死亡保障)を検討していきます。
生命保険って何ですか?
と聞かれたら答えられますか?
「生命保険は、万が一亡くなった時に一時金が支給されるものでしょう」
そう思った方も多いはず。
そうです。万が一亡くなった時に降りる保険です。
その生命保険にも種類があり、掛金(保険料)もさまざまです。
どんな種類があるのか見ていきましょう。
生命保険の種類
それでは、生命保険の種類を見ていきましょう。
主なものは以下の3つです。
・終身保険
・定期保険
・会社などで入れる団体保険
それぞれの特徴を見ていきましょう。
終身保険
被保険者に万が一のことがあった場合に支払われます。
保障期間は一生涯です。そのため必ず保険金がもらえまし、途中で解約したら解約返戻金が戻ってきます。
終身保険は貯蓄性が高い保険のため、貯蓄目的に加入する人もいます。
子供や孫に資産を残したい、子供の教育費用として保険に加入し、必要になった場合に解約するなどさまざまな活用方法があります。
保険期間が一生涯でお金もたまっていくため、掛金(保険料)は割高になります。
定期保険
被保険者に万が一のことがあった場合に支払われます。
保障期間が一定に定められており、保障期間が満了になると保障はゼロになります。
途中で解約してもほとんど解約返戻金は戻ってきません。
保険期間が一定で満期金のない「掛け捨て」タイプの保険のため、貯蓄性はありません。
そのため掛金(保険料)は割安になります。
会社などで入れる団体保険
企業や団体が保険会社と契約する保険契約で、全員加入型と任意加入型があります。
全員加入型は、保険料を企業や団体が負担し、従業員に万が一のことがあった場合、弔慰金として会社がご遺族に支払うものです。
従業員の負担はありません。
任意加入型は、企業や団体に属している従業員が任意で加入できる保険です。
主に1年更新で企業や団体が募集のあっせんをしています。
加入者が多ければ多いほどスケールメリットがきき、掛金(保険料)が安くなるのが特徴です。
民間の生命保険よりかなり掛金(保険料)が安くなるのが魅力の一つです。
しかし、その企業や団体を退職したら保険を継続することができないので、将来転職する予定の人は民間の生命保険に加入するほうがよいでしょう。
残された遺族に支給される遺族年金
生命保険の種類について見てきました。
「じゃあ、自分はどの保険に加入したらいいの?」
と思っている方も多いことでしょう。
しかし、その前に知っておいてほしいことがあります。
それは、自分が亡くなった場合に残された遺族(配偶者や子供)に支給されるお金、「遺族年金」についてです。
意外に手厚い遺族年金
残された遺族(配偶者や子供)に支給される年金を遺族年金と言います。
遺族年金には「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」「遺族共済年金」の3つの種類があり、給付の種類や受給額は、加入している公的年金(国民年金や厚生年金など)や支払ってきた保険料の期間、遺族の構成・年齢によって異なります。
こちらは遺族年金の受給と年金額のめやすです。
参考サイト→公益財団法人 生命保険文化センターホームページ
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/provision/11.html
例えば、18歳未満の子供が2人いる会社員の夫が亡くなった場合、「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」。
その場合、年額1,790,200円、月額にすると149,183円が末っ子が18歳になった年度の末日まで支給されます。
子供が18歳になったその後は「遺族厚生年金」と「中高齢寡婦加算」。
年額1,146,200円、月額にすると95,516円が支給されます。
妻が65歳以上になったら、「遺族厚生年金」と「妻の老齢基礎年金」
年額1,342,100円、月額にすると111,766円が支給されます。
遺族年金をベースに必要保障額を考えよう
いかがでしょうか?
実は、日本の公的年金は意外に手厚く、配偶者に万が一のことがあった場合の保障がしっかりあるのです。
生命保険の加入を検討する場合、まず、遺族年金が月額幾ら支給されるのかを確認しましょう。
共働きの場合、現在、夫、妻の収入がそれぞれ毎月いくら家計に支出しているかを調べましょう。
遺族年金月額から夫(妻)の収入を引き、夫(妻)に万が一のことがあった場合の月額不足額を算出し、年額幾ら必要かも算出してください。
その年額必要額に末っ子が大学を卒業するまでの年数をかけて算出された金額が生命保険の必要保障額となります。
共働き夫婦で、妻が平日に子供の世話をほぼ引き受けているのであれば、妻に万が一のことがあったら、ベビーシッターや家事代行を雇う必要が出てくるかもしれません。
妻の死亡保険は毎月の支出+αを準備しておくと安心ですね。
低掛金(保険料)で最低限の保障を準備できる保険は!?
支払われる遺族年金の不足分を補うために生命保険が必要だということがわかりました。
それでは、どんな生命保険に加入すればいいのでしょうか?
私がおススメする低掛金(保険料)で最低限の保障を準備できる保険をご紹介します。
今回は、以下の世帯別ごとに重視するべき保障項目についてお話します。
・子供なし夫婦
・子供あり夫婦
では見ていきましょう。
子供なし夫婦
子供がいない夫婦の場合、共働きの世帯が多いと思われます。
そのため、万が一のことがあっても収入はゼロになりません。
夫婦どちらかが働いていなくても、
子供がいないのでパートナーに万が一のことがあっても、
その後就職し、収入を得ることができます。
そのため、死亡保険はあまり必要ではありません。
最低限のお葬式費用程度を準備すればよいでしょう。
その際、死亡保険は掛金(保険料)の安い掛捨ての定期保険でいいでしょう。
掛金(保険料)を安く抑え、その分を貯蓄にまわしましょう。
子供なし夫婦におススメする保険
全国共済の総合保障2型+医療1型特約に加入することです。
夫婦でご加入することをおすすめします。
参考サイト→ 全国共済
http://www.zenkokukyosai.or.jp/product/
おすすめのポイントは、
・月掛(保険料)3,000円で自分の医療保障と死亡保障がカバーできること
・交通事故で死亡した場合 1,000万円
・不慮の事故(交通事故を除く)で死亡した場合 800万円
・病気で死亡した場合 400万円
が給付されます。
高額な死亡保障は不要ですが、万が一のことがあった場合、お葬式代の準備に加え、当面の配偶者の生活の立て直しの期間の生活費をカバーできます。
家計に負担をかけない低掛金(保険料)で、一生涯の保障をカバーできますよ。
子供あり夫婦
子供がいる場合、子供がいない場合に比べ死亡保険は手厚く準備する必要があります。
共働き夫婦の場合、夫、妻の収入がともに家計を支えているのであれば、夫だけでなく妻も死亡保険に加入しておきましょう。
その際、現在の生活水準を維持できる程度の保険金を準備することが大切です。
また、子供が社会人になるまでに必要な金額の死亡保険に入る必要があります。
子供あり夫婦におススメする保険
全国共済の総合保障2型に加入することです。
それにあわせて低掛金(保険料)の定期保険もしくは会社の団体保険に加入することをおススメします。
参考サイト→ 全国共済
http://www.zenkokukyosai.or.jp/product/
おススメのポイントは、
・月掛(保険料)2,000円で自分の医療保障と死亡保障がカバーできること
・交通事故で死亡した場合 1,000万円
・不慮の事故(交通事故を除く)で死亡した場合 800万円
・病気で死亡した場合 400万円
子供がいる共働き夫婦は、全国共済の総合保障2型にプラスして何か手厚い保障をかけることをおすすめします。
・会社の団体保険
・死亡保障を手厚く保障する定期保険
などの掛金(保険料)が割安である定期保険にプラスして加入すれば、子供の生活費や教育費用もまかなえ、全てに対してバランス良く保障が整いますよ。
最後に
いかがでしたか?
万が一のことがあった場合の遺族年金、生命保険(死亡保障)の選び方についてお話ししてきました。
保険は心配だからといって幾つも入ったり、高額な保険に入る必要はありません。
あなた自身のライフステージにあわせて必要な保障を選ぶ必要があります。
必要以上に加入していないかを今一度確認し、必要なだけの保障の保険に加入するようにしましょう。
全国共済への加入をお考えの方は、まずは資料請求からいかがでしょうか?こちらから全国共済への資料請求ができますので、ぜひお役立てください。