保険会社を選ぶときの安心ポイント5つ~財務健全性~

2022年5月27日

保険に加入すると、証券が送られてきますが、目に見える商品が受け取れるわけではありません。

保険という金融商品は、「契約に基づき、一定の条件を満たせば保険金が受け取れる」というサービスの約束に対して、毎月保険料を支払う、という仕組みになっています。ということは、保障内容が魅力的で、保険料が安いから、というだけで加入を決めてしまっては問題がある場合もあり得ます。

保険種類によっては、契約内容を長期にわたり守ってくれる保険会社なのかのチェックが必要になってきます。

一般に「会社の寿命は30年」といわれていますが、保険という商品は30年以上にわたって、末永く保障を確保できないと困ります。終身保険や終身医療保険のように、一生涯の保障を確保するために保険に入る場合は、自分の寿命より長く健全経営をしてくれる保険会社を選ぶ必要があります。加入当初はよくても、厳しい経済情勢のなか、途中から経営が悪化してしまうということもあり得ます。

そこで、今回は、契約者の立場でも簡単に調べられるチェックポイントをご紹介します。

1.ソルベンシー・マージン比率

保険会社の健全性を図る指標の一つで、「支払い余力」ともいいます。

大不況や大災害など、予測不可能な大規模損害が発生した場合にも、支払い余力がどの程度あるのかを判断する指標の一つがソルベンシー・マージン比率です。一般に200%を超えていれば十分な支払い余力を持っていると考えられています。しかし、過去には200%以上あったのに破綻した保険会社もあります。

そのため、この指標だけで保険会社の健全性を判断することはできませんが、参考指標の一つとして確認するとよいでしょう。

2.格付け

企業の財務力を示す指標の一つで、国内外の格付け会社が調査し、AAA(トリプルエー)やBB(ダブルビー)等と公表されるものです。

有名な格付け機関としては、アメリカのスタンダード&プアーズ社やムーディーズ社、日本では格付投資情報センターなどがあります。こちらの指標だけでは、保険会社の財務健全性を判断することができませんので、他の指標と併せて参考にしましょう。

3.売上高や契約件数の推移

保険事業での売上高がどれだけ大きいかは、会社の財務安全性の参考指標の一つになります。できれば決算書をチェックして、売上高の推移や利益の推移なども確認できればよいでしょう。

保険会社の売り上げは契約者からの保険料収入ですから、毎年契約者が増えて売り上げが上がっているなら、財務的には安心材料となります。決算書などのデータが得られる場合は、契約者数や契約件数が安定しているか、増加傾向か減少傾向かなどを確認してみてください。共済も決算や財務の数字が公開されているため、確認が可能です。

4.配当の増減

配当は、保険会社に運用益が出た場合に、契約者に還元されるお金のことをいいます。生命保険会社には相互会社という形態をとっている会社が一定数あります。相互会社の場合、余剰の利益が出たら、契約者に配当という形で還元することになっています。毎年の配当額を確認し、従来の年と金額が大きく変わったときは理由を確認しましょう。

5.会社の年数や親会社の規模

いいなと思った保険を提供している保険会社が、設立してまだ数年の実績しかないという場合、どう考えて加入判断すればよいのでしょうか?

「掛け捨て1年更新タイプ」などの保険商品であれば、たとえ保険会社の業績不振でも大きな痛みなく、別の保険に切り替えることができます。

しかし終身保障の保険や、貯蓄性の保険の場合は、そうはいかないこともあります。継続的な保障に、できたばかりの保険会社へ加入する場合は注意が必要です。

新規性のある魅力的な保険商品を打ち出していても、それを維持するだけの契約者を集めることができず、サービスを停止してしまう、あるいはほかの保険会社に吸収合併されて当初の保障とは変わってしまう、ということもあり得ます。

あくまで一つの参考になりますが、親会社の資金力と本業からの集客力で、保険サービスが定着しやすい傾向はありますので、親会社や運営会社がどこかはチェックしてください。

以上、保険会社の健全性を調べる方法や指標をご紹介しました。「商品はよさそうだけれど、あまり聞いたことの会社だな」などという場合は、会社の信用度を調べたり、勧誘してきた営業の人にしっかり質問したりして、確認の上加入されることをおすすめします。

 

筆者プロフィール
家計の窓口 代表
ファイナンシャル・プランナー
ゆりもと ひろみ
大阪出身。1995年神戸大学理学部地球科学科卒業。
出産を機にマネープランの必要性を痛感し、FP(ファイナンシャル・プランナー)となる。
一男一女の子育てをしながら、開業以来1,200件以上のFP相談を受ける。 資産運用・家計管理・住宅購入・保険見直しなど幅広いマネー相談に精通し、働くママとして奮闘する経験を生かした、親身なアドバイスが好評。
2013年、FP開業10周年を節目に、日本初の本格的女性FP養成機関株式会社FPフローリストを設立。
後進の育成と良質のFPサービスの普及に尽力している。

 


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