どのような災害が起こるかを想定することで効果的な災害対策ができる!

これから梅雨や台風の季節を迎えますが、この時期は水害や土砂災害が発生しやすくなります。また、直近では地震が多く発生し、大規模な地震が起きる可能性が懸念されています。そのため地域や家庭における災害対策が必要です。しかし、効果的な防災のためには具体的に何をどう行えばよいのか分からないのではないでしょうか。大切な人命を守り、被害を最小限に抑えるには身近に起こる災害を想定し、災害の防止に必要な用具・用品をそろえ、適切な行動が取れるようにすることが重要です。身近で起こる災害を想定した防災計画策定の重要性について紹介します。

第一章 災害時の準備と防災に効果的な行動をするためには?

日本は自然災害の多い国です。特に今年は震度5弱以上の強い地震が、気象庁によると1月から4月末までに6回起きています。2020年と2021年は1年間で7回と10回のため、今年は例年の約2倍のペースで発生しています。また、震度7の激しい揺れと30メートルをこえる巨大な津波が発生すると想定されている南海トラフ地震が起きると予測されています。この地震では最悪、死者が32万人以上になると言われており万全の備えが必要です。

いつ、どこで起こるか分からない災害への備えとして多くの家庭は、防災グッズをそろえ、飲食物など生活に必要な品物を備蓄しています。しかし、多くは一般的に必要とされている防災グッズや備蓄品であるため、家庭ごとの状況・環境や、さまざまな種類の災害に必要なものが漏れている可能性があります。本当に必要なものが、そろっているのかを確認するには、「自分の身近で起こりそうな災害」を想定する必要があります。また、災害の被害を最小にし、家族の安否を確認するにはどのような行動が必要になるかを状況に応じて知っておかなければなりません。「自分の身近で起こりそうな災害」を想定して準備しないと、必要な品物が欠けていたり、パニックになって適切な行動が取れなかったりする可能性があります。

自然災害には、「地震・津波」「台風・竜巻・大雨(洪水・高潮)」「豪雪」「火山の噴火」「落雷」「森林の大規模火災」などさまざまな種類があります。また、自宅や勤務先・学校の地形的な環境、災害時に居る場所などによっても必要なものや取るべき行動が異なってきます。例えば、津波の場合、海の深さが深いほど速度は速くなり、その速さはジェット機と同程度になるとも言われています。あまり深くない場合であっても新幹線程度の速度で進むため、早くて適切な行動が必要です。

第二章 身近な災害をイメージして防災計画を立てるには

防災グッズや備蓄品の用意だけでは防災計画としては不十分です。なぜなら、どのような災害がいつ、どこで起こるか確実には分からないからです。そのため、家庭や職場などの環境・状況に合った「避難出口」「避難経路」「避難場所」の確認・把握。および、「非常持ち出し品」「災害に備えて携帯しておくもの」「連絡手段・緊急連絡先」などの準備と場所の把握。そして、誰が何をすべきかの役割分担などを明確に決めておく必要があります。

防災に限らず非常時に適切な行動を迅速にするにはシミュレーションが必要です。シミュレーションすることで必要なものや行動するうえでの問題点が分かり、より確実で効果的な災害対策計画を立案できます。そのためには、被災したときの状況をイメージして、どのような状態のときにどうすれば最善かを家族や職場などと考えて話し合うとよいでしょう。1人で考えるよりも、問題点や、より適切な災害対策・災害時の行動などを発見できます。また、話し合うことで共通認識ができると役割分担がスムーズにでき、連帯感も生まれることから被災時に有機的・効率的な行動ができます。災害時のイメージをシミュレーションする方法として、東京大学生産技術研究所の目黒研究室(都市震災軽減工学)考案の「目黒巻」と呼ばれるツールが利用できます。

「目黒巻」とは、災害から生命や財産を守るために災害状況を的確にイメージする力を高めるツールのことです。人は一般的に、災害などのイメージできない異常事態に遭遇すると適切な行動ができなくなります。どのような状況でも適切に行動するには、さまざまな時刻や場所、季節や天候に応じて、災害発生からの時間経過で変化する状況を具体的にイメージできなければなりません。「目黒巻」を活用することで、何を用意し、どう行動すべきかが具体的にイメージできるようになります。「目黒巻」の解説とフォーマットは東京大学生産技術研究所の目黒研究室のホームページからダウンロードできます。子ども向けには、特定非営利活動法人 地域防災推進機構のホームページにキッズ版が用意されています。そばに子どもがいないときに災害が起こる可能性もあるため、子どもにも災害に遭ったときのイメージを持たせることが大切です。

「目黒巻」に記入すると災害前、被災直後やその後に「必要なもの」「適切な行動とその優先順位」「役割分担の重要性」などに関し、気づけていないことの多さが分かります。作業は少々面倒ですが、これによって大切な人命や財産・情報を効果的に守れます。

第三章 具体的な防災の準備

1.被災前に必要な準備

自宅・勤務先・学校・通勤・通学経路別に、河川・海・崖などの危険性、建物の耐震性、室内の危険物の有無などを考えます。そのためにはハザードマップや避難場所・避難経路などの防災情報、および避難後の家族などへの連絡方法を確認します。また、救急箱を用意し、応急処置の方法も覚えましょう。危険物が室内にあれば安全対策を講じます。また、上記で解説した「目黒巻」を活用して、被災したときのシミュレーションをいろいろなケースで行っておくと、パニックにならないで冷静な行動ができます。

2.飲食物や防災グッズの準備

また、3日間程度の避難を想定した飲食物や携帯ラジオ、懐中電灯、ヘルメットなどの防災グッズを準備しておきます。避難所に避難できても飲食物や生活用品が十分に用意されているわけではありません。自治体の備蓄品で最も多く備蓄されている食料は乾パンです。2011年4月の古いデータですが、その量は10人に1人が1食食べられる量しかありません。大規模災害が発生して十分な飲食物の支援を受けるまでには数日間を要する場合があります。そのため数日間に必要な飲食物、そのほか生活用品は用意しておきましょう。特に乳幼児、高齢者向けの飲食物や生活用品、持病のある人の薬、女性に必要な生理用品や化粧品などは不足していたり、なかったりすることが多いので注意が必要です。

防災に必要な備蓄品のリストはインターネットに数多く紹介されています。「家庭」「外出時」「会社」などに分けて準備したり、避難所へ避難するときは「一次持ち出し品」「二次持ち出し品」に分けたりして準備します。近年は、コロナ感染対策に使用する衛生用品も忘れないようにしなければなりません。自宅で避難生活ができると、高齢者や持病のある人などは避難所を避けることが考えられます。その場合、飲食物のほかにライフラインの停止に備えてモバイルバッテリー、ライトなどの灯り、非常用トイレ、自炊用品など十分な量を用意しておく必要があります。

第四章 まとめ

効果的な防災のためには必要なものを不足なく準備し、さらに被災時にパニックにならずに適切な行動を取れるように準備することも大切です。どちらが欠けても効果的な災害対策になりません。しかし、この2つが完全にできても被災状況によっては住居などの再建が困難になることがあります。避難所や仮住まいの住居では生活再建もスムーズにできません。早い生活再建には、火災や地震などの自然災害に対する保障が受けられる、全国共済の火災共済に加入しておくことが重要です。


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