共済の割戻金とは?いつ、どれぐらいの金額をもらえるの?

2022年3月16日

掛け捨ての保険の掛金は一般的に戻ってきませんが、共済では毎年3月の決算で剰余金が生じると加入者に掛金の一部が払い戻されます。そのため、掛金を少しでも減らして保障を受けたい場合、共済に加入すると家計への負担を大幅に軽減できます。経費を抑えて掛金を安くしている共済では、利益が出たときに割戻金として加入者に還元しているのです。共済に加入する大きなメリットの1つである「共済の割戻金制度」の概要、払戻時期、金額、条件などについて解説します。

第一章 割戻金とはどのような制度?

「割戻金」とは、毎年3月の決算で剰余金が生じたとき、加入者に掛金の一部が払い戻される制度・お金のことです。「剰余金」とは、1年間の事業運営の結果として得られた利益のことです。民間の生命保険会社の場合、営利事業を目的としているため、得られた利益は主に企業内部に留保されたり、株主に配当として還元されたりして、保険加入者へは一般的に還元されません。「剰余金」は、事業運営を効率的に行う経営努力や、その年の加入者への共済金の支払いなどが少なければ増え、(逆に多ければ減り)ます。

第二章 割戻金の金額ともらえる時期

割戻金と割り戻しの時期などについて、主な共済の実績について紹介します。なお、割戻金は都道府県民共済やJA共済などの共済別、加入している共済保険の種類別、および年度によって同じ共済の同じ種類の共済保険であっても変動する可能性があります。

1.都道府県民共済

1-1 割戻金の実績

都道府県民共済の割戻金は都道府県ごとに異なる場合があります。以下の実績は、神奈川県の全国共済の2020年度実績の一例です。都道府県民共済では、「割戻金」は前年4月から当年3月までの1年間に払い込んだ掛金の総額に割戻率を乗じて計算されます。

総合保障型・入院保障型の実績

総合保障2型(月額2,000円)に加入し、年間支払金額2万4,000円の場合、割戻金は8,688円(割戻率36.20%)。

熟年型・熟年入院型の実績

熟年2型+熟年入院2型(月額4,000円)に加入し、年間支払金額4万8,000円の場合、割戻金は13,982円(割戻率29.13%)。

こども型の実績

こども2型(月額2,000円)に加入し、年間支払金額2万4,000円の場合、割戻金は7,305円(割戻率30.44%)。

新型火災共済の実績

木造住宅30坪・家族4人で保障額3,700万円、年間支払金額2万9,600円の場合、割戻金は5,920円(割戻率20.00%)。

1-2 割戻金を受け取れる時期・条件など

毎年3月の決算で剰余金が生じると、3月31日現在で共済の加入者が前年4月から当年3月までの1年間に支払った掛金に割戻率を乗じて算出された金額が、掛金の振替指定口座に払い込まれます。時期は、例年8月上旬頃です。なお、割戻金の一定割合は、財務基盤の強化を図るため、出資金に振り替えられます(こども型は除く)。ただし、毎事業年度の割戻率の状況などによっては出資金に振り替えられない場合があります。出資金は共済脱退時に返金されます。

2.JA共済

JA共済にも割戻金制度がありますが、割戻金の実績金額(割戻率)、割戻時期に関してホームページに明確に明示されていません。JA共済の場合、割戻金は原則として加入後1年を経過しないと受け取れません。また、加入する共済保険の種類によっては、加入後、1年以上の年数が経過しないと割戻金が受け取れない場合があります。割戻金を毎年受け取らずに据え置きも選べますが、加入する保険の種類によっては据え置きしか選べない場合もあります。詳細な割戻金制度の内容はJA共済の担当窓口で確認してください。

3.コープ共済

3-1 割戻金の実績

以下の実績は、2020年度決算にもとづく割戻金(年額)の一例です。加入する共済のコースによっては、加入時期、年齢、女性・男性によって異なります。詳しくはコープ生協の担当窓口で確認してください。

たすけあいベーシックコース

R3000(月額3,000円)コースに加入し、年間支払金額3万6,000円の場合、割戻金は7,327円(割戻率20.35%)。

たすけあいジュニアコース

J1000コース(月額1,000円)に加入し、年間支払金額1万2,000円の場合、割戻金は1,920円(割戻率16.0%)。

たすけあい女性コース

L2000(月額2,000円)コースに加入し、年間支払金額2,4000円の場合、割戻金は5,302円(割戻率22.0%)。

3-2 割戻金を受け取れる時期・条件など

毎年3月の決算で剰余金が生じると割戻金が還元されます。加入のコースによっては割戻金が発生しない場合もあります。割戻金が払い込まれる時期についてはホームページには明示されていません。なお、加入しているコースによっては、契約終了時まで割戻金が据え置かれますが、加入期間中に請求することで受け取ることも可能です。据え置きがされないコースに加入している場合は、受け取りに必要な手続きはありません。受け取り方法は、加入している生協によって異なります。詳細は加入者に送付される「控除証明書(共済掛金払込証明書)兼 割戻通知書」で確認できます。

第三章 割戻金に関するよくある3つのQ&A

1.共済金を受け取ると割戻金は受け取れない?

共済に加入している期間中に共済金を受け取る事由が生じて共済金を受け取っても、その年度の決算で剰余金が生じて、かつ割戻金を受け取る条件を満たしているとき(全国共済の場合、その年度の3月31日現在で加入中)は、受け取れます。

2.割戻金があると年末調整や確定申告の生命保険料の控除額が変わる?

年末調整や確定申告のときに加入している共済保険の契約内容に応じた所得控除を受けられます。割戻金を受け取ると、例えば、年度内の合計の掛金が2万4,000円で、その年の割戻金が5,000円であった場合、生命保険料控除の金額は2万4,000円から5,000円を引いた1万9,000円です。

3.割戻金の受け取りに申請は必要?

割戻金を受け取るときは、原則として申請などの手続きは不要です。ただし、一部の共済では手続きが必要な場合があります。

第四章 まとめ

全国共済では、「第二章 割戻金の金額ともらえる時期」 で紹介していますように年度で割戻率は多少の変動が生じますが、通常は毎年受け取れます。割戻金で家計への負担を一層、軽減できるため、安全・安心な生活を送るために全国共済への加入をご検討ください。


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