掛け捨て型の保険は損するって本当?

2019年4月5日

保険は、大きく分けると保険料が掛け捨てにならないで解約返戻金や満期保険金として戻ってくる貯蓄型保険と、保険料が掛け捨てになってしまう掛け捨て型保険の2種類があります。保険料が安くて大きな保障を受けられる掛け捨て型保険は、例えば死亡することによる保障を受けないと保険料が掛け捨てになると理解されています。一方、掛け捨てではない貯蓄型保険は、一定の条件を満たすと途中で解約することで戻ってくる解約返戻金や満期に受け取る保険金が払い込んだ保険料の合計額を上回ることもあることから、死亡などによる保障を受けなくても保険料が無駄にならないと理解されています。

そのため、掛け捨て型保険に加入すると損をするという誤解が生まれています。どちらの保険にもメリット、デメリットがあり、掛け捨て型保険への加入が損ということにはなりません。そこで、なぜ掛け捨てタイプの保険は損だという誤解が生じているのか、その理由を解説します。またそれぞれの保険の特徴、違っている点、メリット・デメリットについて紹介します。

第一章 掛け捨て型保険は損という理解が間違っている理由

掛け捨て型保険は損という誤解が起きている理由は、貯蓄型保険に解約返戻金や満期保険金があって、掛け捨て型保険にはそれらがないからです。しかし、実は掛け捨てではないと思われている貯蓄型保険を分解すると、「保険料が掛け捨てになる保障部分」と「保険料が掛け捨てではなく解約返戻金や満期保険金が戻ってくる貯蓄部分」で成り立っています。例えば、満期金付き貯蓄型保険の場合、死亡保険金を受け取ると満期金はなくなります。逆に満期金を受け取れば死亡保険金はもらえません。つまり、保障部分と貯蓄部分のいずれかの保険料が掛け捨てになる仕組みになっています。

別の表現をすると、貯蓄型保険で解約返戻金や満期保険金を受け取れるのは、掛け捨てタイプの保険料に解約返戻金や満期保険金を受け取れるために保険料を余分に支払っているからです。そのため、解約返戻金や満期保険金を受け取れても何ら得をしていることになりません。これが掛け捨て型保険は、貯蓄型保険と比べると損だという理解が間違っている理由です。

第二章 掛け捨て型保険と貯蓄型保険の違い

掛け捨て型保険は、たくさんの保険契約者が、万が一に備えて一定の期間のみ相互に助け合うことを目的とした保険です。万が一のときには大きな保障を受けられて安心できますが、契約保険期間中に保障を受けないと支払った保険料は原則として戻ってこないので無駄になります。しかし、その分保険料は安く、万が一のときには大きな保障を受けられます。掛け捨て型保険には、定期保険、収入保障保険、一般的な医療保険・がん保険などがあります。

一方、貯蓄型保険は掛け捨て型保険と違って、万が一のときの保障と貯蓄の2つの目的を満足できる保険です。貯蓄型保険では、一定の条件を満たすと解約時や満期時に掛け捨て型ではもらえない解約返戻金または満期保険金をもらえます。解約返戻金や満期保険金は、支払った保険料より多くなることもあり貯蓄も兼ねられます。ただし、掛け捨て型保険と違って貯蓄も兼ねられるため保険料は高くなります。貯蓄型保険には、終身保険、養老保険、学資保険などがあります。

第三章 掛け捨て型保険と貯蓄型保険のメリット・デメリット

掛け捨て型保険と貯蓄型保険には、それぞれメリット・デメリットがあります。

1.掛け捨て型保険のメリット・デメリット

メリット

・保険料が安く高額な保障ができる

安い保険料であることから万が一のときの保障を高額にできて充実した保障内容となります。

・保障内容の見直しがしやすい

保険の保障内容は結婚、出産、住宅の購入などのライフステージが変わるごとに見直しが必要です。掛け捨て型保険は貯蓄型保険よりも見直しがしやすいのでライフステージに適した保障内容への変更が容易にできます。

・新しい掛け捨て型保険への移行がしやすい

掛け捨て型保険も新しい保険が開発されています。魅力的な掛け捨て型保険が発売されても移行が簡単にできます。

デメリット

・解約返戻金・満期保険金がない

掛け捨てと言われているとおり、支払った保険料は原則として戻ってきません。一方、貯蓄型保険は条件によっては、支払った保険料の総額よりも多く戻ってきます。

・保障が一定期間で終了、保険加入を長く続けるには保険料が上昇する

貯蓄型保険よりも大幅に安い保険料ですが、保険加入を継続すると保険料が上がっていきます。

2.貯蓄型保険のメリット・デメリット

メリット

・万が一のときの保障と貯蓄の2つの目的が達成できる

貯蓄型保険では、掛け捨て型同様に、万が一のときに保障が受けられます。保障を受けることがなくても、支払った保険料が無駄にならず払い戻しを受けられます。特にマイナス金利の続く現状では、預貯金をしていても利息はほとんど期待できませんが、支払った保険料よりも多く戻ってくることもあるので万が一の保障と貯蓄の両方の目的を達成できます。

・途中で解約しても解約返戻金が戻る

一定の条件が付きますが、長く保険料の支払いを続ければ万が一の保障を受けなくても支払った保険料が戻ってくるので保険料が無駄になりません。

・貯蓄を続ける強い意志を持てない人でも貯蓄ができやすい

万が一のときに保障を受けるには保険料の支払いが必要なため、貯蓄を計画的にできない人でも保険料を支払う必要性を強く感じることから貯蓄につながる。また、一定期間以上の保険料の支払いを続けないと解約しても支払った保険料以下の金額しか戻らないため、この点でも保険料の支払いを継続する意志を強く持てて貯蓄につながります。

・満期後も保障を受けられる

一般的な掛け捨て型保険では満期以降の保障は受けられません。引き続き保障が必要なときは新たに保険に加入しなければなりませんが、そのときに病気を発症するなど保険への加入条件を満足できないと保障を受けられなくなります。貯蓄型保険のなかには、満期後も保障を受けられる保険があります。

デメリット

・掛け捨て型より保険料が高い

貯蓄型保険は、掛け捨て型保険よりも保険料が高額です。そのため万が一に備えて高額の保障を受けるようにしたくても保険料が高額になりすぎて継続できなくなる可能性があります。

・解約のタイミングが早いと支払った保険料より少ない金額しか戻らない

貯蓄型保険では、加入してからある程度の期間が経過しないと、受け取る解約返戻金は支払った保険料より少なくなります。

・貯蓄型保険のなかにはインフレリスクを生じる保険がある

貯蓄型保険のなかには、将来、受け取れる保険金が確定している保険があります。その場合、インフレ率が高くなると受け取れる保険金額が目減りします。

まとめ

掛け捨て型保険は、貯蓄型保険と比べると保険料が戻ってこないので損という誤解があります。その誤解の理由やそれぞれの保険の特徴と違う点、およびメリット・デメリットについて解説しました。掛け捨て型保険と貯蓄型保険を理解して、さらに加入目的や加入時のライフステージごとで異なる保障内容の大きさ、および支払える保険料などを考慮することで最も合理的な保険を選ぶことが可能です。

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