冬場に起こりやすい心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症に注意が必要

冬場に起きることが多く、死亡するリスクや後遺症をもたらす危険性の高い病気の心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞などの血栓症には、この寒い時期は注意が必要です。加えて、未だ収束が見えない新型コロナウイルスは、血栓症リスクを増大させることから2020年から2021年にかけての冬場は特に注意しなければなりません。寒さも厳しくなってきていることから、血栓症とはどのような病気なのか、またその原因や冬場に起きやすい理由、および予防策について紹介します。

第一章 血栓症とは?なぜ起きるのか?

血栓症とはどのような病気で、またなぜ起きるのかについて解説します。

1.血栓症とは

血管内で血液のかたまり(血栓)ができて、血流によって運ばれて人体のさまざまな部位、あるいは血栓ができた部位で血液の流れを妨げたり、止めたりすることで必要な酸素や栄養が不足して臓器障害を引き起こす病気の総称です。

2.血栓症の種類と主な病名

血栓症は、動脈に血栓ができる動脈血栓症と静脈にできる静脈血栓症に分かれ、動脈血栓症には脳梗塞や心筋梗塞といった治療が遅れると死に至る病気があります。静脈血栓症には、深部静脈血栓症、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などの病気があります。

3.血栓症の特徴

血栓症の大きな特徴は以下の3つです。

3-1 突然発症することが多い

ある日、突然に発症し、しかも発症する直前まで無症状のことも多くあります。健康であった人が一瞬で重篤な状態になる怖い病気です。

3-2 機能障害(後遺症)が残る

発症後、治療で命が助かっても、後遺症として言語のもつれ、物忘れ、体のマヒなど認知障害や運動障害が残る恐れがあります。

3-3 再発することがある

発症後に適切な治療を継続していても、しばしば再発のリスクを避けられず、そのたびに障害の程度が進行していく心配があります。

4.血栓ができる3つの理由

血栓は、血流、血液、および血管に変化(異常)が生じることでできると考えられています。

4-1 血流の変化とは

血流の変化とは血液の流れが遅くなることです。速いと赤血球は凝集しないでバラバラになることから血液はサラサラの状態を維持できますが、遅いと赤血球同士が凝集することで血栓ができやすくなります。また、十分に血液が体内を循環しなくなることで血栓症の症状が現れます。

4-2 血液の変化とは

血液の変化とは血液中の血小板が固まりやすく、溶けにくくなることです。出血したときに血液を固まらせて出血を止める働きをする血液成分の血小板が、例えば高脂血症、糖尿病、あるいはストレスを受けることで固まりやすくなると考えられています。また、新型コロナウイルスなどの感染症にかかると、サイトカインストームが起こることがあり、起こると発熱、だるさ、血栓ができやすい血液凝固などを引き起こし、最悪は多臓器不全を招きます。

4-3 血管の変化とは

血管の変化とは血管が硬くなり弾力がなくなることです。血管内では、血液が固まりにくい状態を保つために血管内皮細胞が血管の柔軟性や血管の収縮・拡張などをコントロールし、健康な血管はゴムのように弾力があります。しかし、加齢や悪玉コレステロールなどで血管内皮細胞の働きが弱くなると、血管が硬く、狭く、もろくなっていきます。その結果、血管の内側にプラークと呼ばれる異常な組織がコブのように膨らみ、大きくなって血管が細く狭くなって血液が流れにくくなります。

さらに、プラークが何かの刺激で破れると、傷を修復するために血小板が凝固してかさぶた(血栓)が作られます。これが大きくなると、ますます血管が細く狭くなって血流が完全に妨げられて、その先の臓器に酸素や栄養が行き届かなくなって臓器不全が起こります。

第二章 血栓症が冬場に起こりやすい理由

厚生労働省の2017年のデータ によると、血栓症の病気の1つである心筋梗塞による死亡者数は、暖かい季節の4月から10月までは月間で3,000人を下回っています。しかし、11月から3月は月間で3,000人をこえ、1月は最も多く4,000人を大きくこえ、少ない月の約2倍にもなっています。

血栓症が冬場に起こりやすいのは低い湿度と温度が影響しているからです。冬場は外気が乾燥し、室内も暖房によって乾燥しているにもかかわらず気温が低いことから夏場のように汗をかかないため、水分を摂る量が減少します。一方で、肌や粘膜から、あるいは呼吸によって体内の水分は失われていますが、このような水分の失われかたでは水分が失われていると感じられません。そのため、水分の補給が不足したり、遅れたりすることから冬場は気が付かないで脱水状態になる危険が高くなります。また、暖房のある部屋とお風呂やトイレなど、寒暖差が大きい場所では血圧が乱高下します。そのときにプラークが破裂しやすく、血栓が血流で心臓や脳の近くの血管に運ばれ、血流を止めるリスクが高まります。

脱水状態になると血液がどろどろになって血栓が生じやすくなります。なお、自覚がないまま水分が失われることは「不感蒸泄 (ふかんじょうせつ)」と呼ばれ、特に高齢者は高齢になるほど喉の渇きを感じなくなるため脱水状態になりやすいことから、喉が渇いていなくても水分を定期的に摂取することが推奨されています。

第三章 血栓症の予防策

動脈硬化や糖尿病など生活習慣病が血栓を作りやすくするため、血栓症を防ぐには、肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症などを改善することが効果的です。そのためには、「運動」「栄養バランスに優れた食事と睡眠」「水分の摂取」「禁煙」に加えて、「肥満防止」「血圧管理・血糖値・コレステロールの管理」を徹底します。生活習慣病は気づかないうちに進行するので健康診断や人間ドックを定期的に受け、異常がある場合、早めに対策することが重要です。

生活習慣病の予防以外では、デスクワーク、あるいは車や飛行機などで長時間の移動中に下肢を動かさないときは、足首の曲げ伸ばしや下肢をさするなどマッサージをこまめに行います。また、冬場の脱水と入浴時やトイレに入るときの寒暖差で血圧が乱高下しないように注意が必要です。さらに、新型コロナウイルスの感染防止の徹底も行いましょう。

第四章 まとめ

血栓症は、予防のための対策を徹底することで発症リスクを低下できます。しかし、血栓症は死に至るおそれもあり、また後遺症のリスクもあることから、万が一に備えて保障を受けられるように手頃な掛け金で始められる全国共済への加入を発症前にしてくことをおすすめします。

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