お子様の将来に備える JA共済の「こども共済」
お子様の誕生から成長過程における病気やケガなどの万が一のリスクと子育てに必要な資金に備えて、共済にはお子様のために加入できる「こども共済」があります。前回は、コープ共済と都道府県民共済の医療保障を目的とした子ども向け共済について紹介しました。今回は、JA共済で加入できる子ども向けの共済について紹介します。JA共済の子ども向け共済では保障と貯蓄ができ、コープ共済と都道府県民共済の子ども向け共済とは利用目的が異なります。違いを理解してぜひ、目的にあった利用をしてください。
第一章 子ども向け共済には「貯蓄型」と「保障型」がある
前回の記事でも紹介しましたが、子ども向け共済には目的の異なる「貯蓄型」と「保障型」があります。違いは、簡単に言うと「貯蓄型」は、教育などに必要な資金をためる目的に適しています。「保障型」は子どもの病気やケガの医療保障、および死亡時や重度障害時の保障が充実している共済です。そのため、「貯蓄型」では子どもの病気やケガの医療費の保障がなく、「保障型」では将来に必要になる教育資金などをためられません。どちらもお子様の成長には必要な保障であるため、目的にあった保障を受けられるようにする必要があります。この記事では、JA共済の「貯蓄型」の子ども向け共済について紹介します。「保障型」については前回の記事、「お子様のいざというときに備える共済 コープ共済・都道府県民共済 徹底比較」を参考にしてください。
第二章 JA共済の「こども共済」には3つのプランがある
JA共済には子ども向けに加入できる共済に「学資応援隊」「にじ」「えがお」の3つのプランがあり、それぞれのプランは貯蓄と保障のバランスが異なります。それぞれのプランの概要は以下のとおりです。
1.「学資応援隊」の主な特徴
学資応援隊は、3つのプランで最も貯蓄性が高く、保障は少なくてもよいので貯蓄を主な目的にしたい場合に適しているプランです。貯蓄した資金を受け取る時期は、中学、高校、大学入学にあわせて選べます。それぞれの時期は、中学が11歳から、高校が14歳から、大学が17歳からです。貯蓄した資金の受け取りは一括ではなく、例えば大学を選ぶと18歳から22歳まで毎年5回に分けて受け取ります。保障の金額共済金は、100万円~1,000万円の範囲から100万円単位で選択が可能です。保障としては、子どもが病気や災害で死亡、または後遺障害が残ったとき一時金が出ます。
2.「にじ」の主な特徴
「にじ」は「学資応援隊」に比べて、子どもへの保障が充実しています。しかし、その分、掛け金が多くなります。また、掛け金の合計に対して受け取れる金額を返戻率と言いますが、「学資応援隊」に比べて返戻率が下がります。積み立てた資金を受け取る時期は、子どもが入園・入学する年齢の3歳、5歳、11歳、14歳、17歳と満期日です。
3.「えがお」の主な特徴
「えがお」は「にじ」と同じように「学資応援隊」よりも保障が充実しています。そのうえ充実の程度が「にじ」よりも大きく、保障額は年齢があがるほど増加します。例えば、病気で死亡したとき子どもの年齢が6歳~14歳のときは主契約の共済金額の3倍になり、15歳~22歳のときは5倍と保障額があがっていきます。ただし、返戻率は保障が充実する分だけ「にじ」よりもさらに低くなります。積み立てた資金を受け取る時期は「にじ」と同じです。
以上の特徴から、貯蓄を重視ながらも保障もできる限り厚くしたいときは、「えがお」または「にじ」が適しています。保障を最低限に抑えて資金をためることを最優先にしたいときは「学資応援隊」に加入するとよいでしょう。
第三章 JA共済の子ども向けプランを詳細に比較
「学資応援隊」は大学入学から在学期間に生じる支出に備えることを目的とし、「にじ」と「えがお」は入園、入学のときに必要な支出に備えることを目的にしています。
表は以下の条件でシミュレーションしたものです。
・子ども:0歳
・契約者:30歳男性
・共済金額:300万円
・満期:22歳
・学資金支払開始・掛け金払込終了:18歳
学資応援隊 |
にじ |
えがお |
|
掛け金 |
年払い:162,351円 | 年払い:164,259円 | 年払い:173,115円 |
共済金 |
300万円 | 300万円 (養育年金特則付) |
300万円 (養育年金特則付、共済金割増支払特則付) |
災害給付特約 |
─ |
200万円 | 200万円 |
死亡時の |
掛け金払い込み中: 経過年数に応じた額 (300万円×経過年数÷払込期間) |
災害:500万円 病気:300万円 |
災害: 500万円(0~5歳のとき) 1,100万円(6~14歳のとき) 1,700万円(15~22歳のとき) 病気: 300万円(0~5歳のとき) 900万円(6~14歳のとき) 1,500万円(15~22歳のとき) |
掛け金払込終了後:300万円 | |||
積み立てた |
合計:300万円 (18歳、19歳、20歳、21歳、満期時に各60万円) |
合計300万円 (3歳15万円、5歳30万円、11歳30万円、14歳60万円、17歳90万円、満期時に75万円) |
注:掛け金は共済金額、子ども、契約者の年齢・性別、共済期間(満期の年齢)、契約時期、特約の付加の有無などで異なります。詳しくはJA共済の窓口で加入条件や共済金の支払条件などとともに確認してください。
第四章 まとめ
お子様の将来に備えて必要な資金をためられる「貯蓄型」の共済だけでは、病気やケガの医療費の費用負担が受けられません。元気なお子さんが不慮の事故にあったり、重い病気にかかったりするリスクはゼロではありません。コープ共済や都道府県民共済の「保障型」は月額の掛け金が1,000円から加入できるので、負担が小さくて済みます。万が一に備えて 医療費の保障の充実に加入をおすすめいたします。
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