今からでも遅くない!今シーズンも猛威を振るうインフルエンザ対策

2019年の冬は、例年よりも2カ月以上の早さでインフルエンザが流行しています。NPO法人医療ガバナンス研究所によると、感染が早まった理由の1つは、日本ラグビーチームの活躍で日本中が盛り上がったラグビーワールドカップが関係しているのではと考えられています。北半球の日本ではまだ暑かった9月に、寒い冬の南半球の国から多くの観客が応援に日本を訪れましたが、そのなかにインフルエンザに感染していた観客がいてウイルスを国内に持ち込んだ可能性があります。

国立感染症研究所によると、8月下旬からインフルエンザ患者の報告数が増え続け、その数は9月末(9月23日~9月29日 )の1週間で約4,500の定点観測医療機関の患者数は4,543人に達しました。昨年の同時期の患者数は1,021人でしたから今年は約4.5倍も多い患者数です。これからますます寒くなる時期、さらに患者数が爆発的に増加する可能性があり、インフルエンザに負けないように注意して過ごす必要があります。そこで、インフルエンザと一般的なかぜとの症状の違いやインフルエンザの正しい予防法について紹介します。

第一章 過去5年で最多ペースとなっているインフルエンザ患者数

1.現在のインフルエンザ患者数

厚生労働省がインフルエンザのシーズンに毎週(金曜日)公表している報道資料(12月6日公表分)によると、患者数は11月25 日~12月1日間 で27,393人(昨年同時期の4,599人の約6倍)に増加しています。うち、神奈川県は2,540人です。

定点医療機関からの報告などをもとに、全国の医療機関でインフルエンザと診断された1 週間の患者数は約 18.4 万人(9月2日から累計の患者数は約64.9万人)。年齢別の患者数は以下のデータのとおりで、低年齢の子どもが多く発症しています。なお、11月25 日~12月1日の期間に学級閉鎖された学校数は全国で714校(昨年同時期の86校の約8.3倍)。神奈川県は91校です。

インフルエンザを1月25 日~12月1日の期間に発症した年齢別の患者数

  • 0~4歳:約2.3万人
  • 5~9歳:約6.0万人
  • 10~14歳:約3.5万人
  • 15~19歳:約0.7万人
  • 20歳代:約0.8万人
  • 30歳代:約1.4万人
  • 40歳代:約1.8万人
  • 50歳代:約0.9万人
  • 60歳代:約 0.6万人
  • 70歳代以上:約0.4万人

2.2019年は早い時期からのインフルエンザ予防対策が必要

このように今年は早い時期からインフルエンザが流行し始めています。例年であれば、11月末から12月上旬ごろに流行が始まって人の移動が多くなる年末年始のころに感染が拡大、全国的な流行のピークは寒さも厳しい1月末から2月上旬ごろが一般的です。しかし、国立感染症研究所は11月15日に「数週間から1か月ほど早く全国的な流行期に入った」と発表され、手洗いなどの対策を徹底するように呼び掛けています。すでに年末が近づいていますが、それでも対策を行うことに遅すぎるということはありません。

第二章 インフルエンザ?かぜ?症状の違いについて

1.インフルエンザと普通のかぜの主な違い

インフルエンザもかぜもウイルスが原因となる点では同じですが、ウイルスの種類が異なります。これにより現れる症状の一部は似ていますが、一般的にかぜよりもインフルエンザのほうが症状は重く、症状の現れ方は急激で、症状が全身に現れるなどの違いがあります。主な違いは以下の表のとおりです。

インフルエンザ かぜ
主な症状 悪寒、だるさ、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が現れ、その後、せき、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、発熱、喉の痛みなどの症状が現れる せき、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、発熱、喉の痛みなど主に呼吸器に症状が現れる

 

症状の現れ方 急激 ゆっくり
発熱時の体温 38度以上(急激に上昇) 熱が出ない場合もあり、出ても38度未満
発症時期 冬季 1年中
合併症の有無 あり(肺炎、脳症、脳炎など) ほとんどない
感染力 強い 弱い

2.インフルエンザかなと思ったら早く治療を受けることが必要な2つの理由

インフルエンザかなと思っても症状がひどくないと市販薬を飲んで治そうとしたり、しばらく様子をみようと考えたりします。しかし、インフルエンザとかぜの症状の違いからインフルエンザが少しでも疑われるようであれば、次の2つの理由から早期に医師の治療を受けることが必要です。

2-1 重い合併症を引き起こす可能性がある

インフルエンザは免疫力が低下していると重い合併症を引き起こすリスクがあります。65歳以上の高齢者、5歳未満の子ども、妊婦、慢性の呼吸器疾患や心疾患がある人、糖尿病・腎機能障害・免疫機能不全などの疾患がある人は重症化するリスクが高いので注意が必要です。子どもの場合で特に注意したいのはインフルエンザ脳炎・脳症です。発症率は低いですが、死亡率が高いので意識障害、おう吐、けいれんがあるときはすぐに受診することが必要です。

2-2 治療薬が効果的に症状を抑えるのは発症後48時間以内

インフルエンザのウイルスは発症後、48時間以内に最も増殖します。今、使用されている治療薬は発症してから48時間以内であれば症状を効果的に抑えられます。ウイルスがまだ増殖をあまりしていないときであれば症状が軽くて済み、さらにほかの人への感染リスクも抑制できます。

3.治療薬によってインフルエンザの症状が軽減したときの注意点

治療薬によって高熱が下がるとインフルエンザが治ったと思って、すぐに会社や学校などの人が多く集まる場所に行くことは厳禁です。熱が下がっても体内にウイルスがまだ残っています。インフルエンザは、高熱の後にせき・鼻水・喉の痛み・くしゃみが出ることが多く、飛沫感染や接触感染などで感染を拡大させる可能性があります。

学校や幼稚園・保育所に通う子どもは、法律で「発症した後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児の場合3日)を経過するまで」は出席停止と定められて います。つまり、熱が下がっていてもインフルエンザを発症した日の翌日から5日間は出席できません。例えば、発症した翌日に熱が下がって2日、または3日が経過しても、その翌日に出席できません。また、発症後、6日経過していても熱が下がっていなければ出席停止が続き、熱が下がってから2日、または3日経過すれば、その翌日に出席できます。子どもだけでなく大人もこの基準に従うことが必要です。

第三章 インフルエンザの予防法

1.インフルエンザの主な感染経路と予防法

インフルエンザはウイルスによって感染する病気のため、予防するにはどのようにして感染するのかを知っておく必要があります。インフルエンザの感染経路は飛沫(ひまつ)感染と接触感染があります。

1-1 飛沫感染とは

飛沫感染とは、インフルエンザに感染した人がせきやくしゃみ、あるいは会話しているときにウイルスが唾液などと一緒に空気中に飛沫(細かい水滴のこと)となって放出され、それを健康な人が吸い込んでしまうことで体内にウイルスが侵入して感染することです。せきやくしゃみでは、飛沫は約1メートルから2メートルほど飛散するといわれています。

1-2 接触感染とは

接触感染とは、インフルエンザに感染している人が持っているウイルスに健康な人が接触することで感染することです。例えば、インフルエンザに感染している人が、せきやくしゃみなどをするときに口を手で覆うと、その手にウイルスが付着。その手を洗わずにそのままドアノブや電車のつり革などを触ると手のウイルスがそこに付着。それを健康な人が触ると手に付着し、その手を洗わずにそのまま食事などをすることでウイルスが体内に侵入して感染します。

2.インフルエンザの予防法

飛沫感染は飛沫を吸い込まないようにすれば予防でき、接触感染は手をよく洗うことで予防できます。また、インフルエンザに感染している人は、飛沫を飛ばさないように注意し、物に触るときは、その前にウイルスが付着した手をよく洗うことで健康な人への感染を予防できます。

2-1 マスクの着用

飛沫感染に対する予防法としてはマスクが効果的ですが、マスクをしていればインフルエンザウイルスに感染しないとは言い切れません。その理由は、顔とマスクとの間にすき間ができるのでウイルスの侵入を100%防げないからです。ただし、インフルエンザに感染している場合、マスクを着用することで飛沫の発生を大幅に減らせます。マスクによる感染防止効果を高めるには、マスクをしたときに顔とマスクにすき間ができないように顔にフィットするサイズ・形の不織布製マスクを選び、鼻からあごの下まで覆うように装着します。取り外すときはマスクの表面にはウイルスが付着している可能性があるので触れないようにして、耳にかけているゴム部分をつかんで外します。

2-2 手洗いの実施

手に付いたウイルスを完全に取り除くには手洗いを以下の手順でていねいに行います。

・薬用石けんをつける

・手のひら、甲、指全体と爪、指と指の間、手首までを十分に洗う

・流水で洗い流す

・きれいなタオル、ペーパーで拭き取る

・アルコール消毒する

2-3 免疫力・体力のアップ

免疫力と体力をつけることでインフルエンザウイルスに対する抵抗力を高め、発症を予防できます。免疫力と体力をアップするには毎日、以下のような生活を心がけましょう。

  • 栄養バランスのよい食事を規則正しく摂取する
  • 適度な運動をする
  • 規則正しく質のよい睡眠を十分にとる
  • 保温をしっかりする
  • ストレスをためない
  • 過度な労働をしない(したときは十分な休息をとる) など

2-4 インフルエンザワクチンの接種

インフルエンザワクチンの接種で感染を完全に予防はできませんが、重症化することを防止できます。インフルエンザワクチンは、13歳未満は2回接種、13歳以上では原則1回接種です。ただし、医師の判断により2回接種をすすめられることがあります。

2-5 その他

  • 室内、および口のなかの保温・保湿

インフルエンザウイルスは低温・低湿度の条件で増殖します。室温を20~25℃、湿度を50~60%程度に維持し、換気を1~2時間に1回程度することで家族間の感染リスクを低減できます。また、口呼吸をしないように注意し、唾液を分泌させるためにガムをかむ、水を飲むなどして口のなかが乾燥しないようにしましょう。

  • 外出を控える

用事がない限りは人のよく集まる場所に行くことを避けます。

第四章 まとめ

日頃からインフルエンザの予防策を講じていてもインフルエンザは感染力が強いため感染や発症を完全には防止できません。インフルエンザは、まれに重症化するリスクを考慮しておく必要があります。例えば、肺炎などの合併症を併発すると1カ月以上の入院期間が必要になることがあります。全国共済の生命共済に加入しておくとインフルエンザ以外の病気の保障も受けられるので、まれにしか重症化しない病気であっても加入していれば安心できます。生命共済への加入のご検討をおすすめします。

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