共済の掛金は掛け捨てだから損なの?

2021年4月22日

病気や事故による死亡、あるいは高額な医療費が必要になったときに備えるため、多くの人が保険に加入しています。その保険には掛金(保険料)が掛け捨てになるタイプと積立(貯蓄)機能を持ったタイプがあります。営利を目的として運営されていないため、掛金の負担が少なくて済む共済は人気がありますが、共済の多くは掛け捨てタイプの保険です。保険に加入しても病気や事故に遭わなかった場合、掛け捨てタイプでは掛金が損・無駄と思っている人も少なくありません。そこで、掛け捨てタイプが決して損な保険ではないことについて紹介します。

第一章 掛け捨てタイプと積立(貯蓄)タイプの違いとメリット・デメリット

1.掛け捨てタイプと積立(貯蓄)タイプの保険の違い

掛け捨てタイプとは、満期時や解約時に満期保険金や解約返戻金を受け取れないか、受け取れても極めて少額な保険のことです。万が一のときの保障機能だけしかないため、貯蓄機能のある積立(貯蓄)タイプより掛金は安くなります。定期保険、医療保険、がん保険、収入保障保険などがこのタイプの保険です。

一方、積立(貯蓄)タイプの保険とは、満期時や解約時に定められた満期保険金や解約返戻金を受け取れる保険のため、払い込んだ掛金が損・無駄にならないと考えられている保険です。掛け捨てタイプと異なり、保障機能だけでなく貯蓄機能もあることから掛金は掛け捨てタイプの保険に対して高くなります。終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などがこのタイプの保険です。

2.掛け捨てタイプと積立(貯蓄)タイプの保険のメリット・デメリット

2-1 掛け捨てタイプ保険

メリット

  • 掛金が安い
    同程度の保障内容で比較した場合、安い掛金で手厚い保障が受けられます。
  • 保障がシンプルで加入のメリットが分かりやすい
    一般的に 保険の仕組みが保障のみでシンプルなため、いつ、どんなときに、いくらの保障が受けられるかが分かりやすく、貯蓄としてみたときの比較・検討を考える必要がありません。そのため、保険に加入する判断もしやすく、合理的に選べます。

デメリット

  • 終身保障の保険がない
    一定期間で保障が切れる保険が一般的なため、定期的な更新が必要です。また、定期的な更新をしても年齢によっては継続できないため、保障を一生涯にわたって受けられるようにすることが一般的に困難です。
  • 保障と貯蓄の併用が できない
    万が一のときに保障を受けられ、何も起きなかったときには満期金や解約返戻金を受け取れる貯蓄との併用ができません。

2-2 積立(貯蓄)タイプ保険

メリット

  • 保障と貯蓄の併用ができる
    別の金融機関 などで貯蓄しなくても、万が一のときの保障と貯蓄を一度にできます。また、途中解約すると保障が受けられないので、ほぼ強制的に貯蓄ができ、貯蓄の意識が弱くても確実にお金をためられます。
  • 終身保障の保険に加入できる
    一生涯の保障を受けられる終身保険に加入できます。

デメリット

  • 掛金が高い
    掛け捨てタイプと同レベルの 保障内容で比較した場合、同じ保障にするためには貯蓄部分があるので掛金が高くなります。ただし、高い保険料の一部は貯蓄となるため、メリット・デメリットは他の貯蓄商品との比較になり、掛け捨てタイプの保険に対するデメリットとはなりません。しかし、一般的には、掛金が高いと加入しづらく途中解約すると掛金がまったく戻らない、または 戻ってもほかの貯蓄商品と比べると少ないのでデメリットといえるでしょう。
  • 貯蓄にならない可能性がある
    加入する保険によっては、掛金の総額よりも戻ってくる金額が少なくなることがあります。多い場合も、ほかの金融機関で積立貯蓄をしたほうが、より多くなるのが一般的です。

第二章 掛け捨て保険は掛金を捨てるから損・無駄?

掛け捨て保険は支払った掛金が戻ってこないため、お金を損・無駄にしているように思えますが、決してそうではありません。支払った掛金は保険加入期間中に大きな金額が必要になるリスクに対して、そのリスクを軽減できる保障を受けられるからです。例として、自動車保険のように1億円をこえるようなリスクが起きることを無視して加入しないと、万が一のときに生活が破綻しますが、そのリスクを軽減できるコストが掛金です。

保険以外でも、インターネットを利用するときにウイルス対策用のソフトの導入やその他のセキュリティ対策としてコストを毎年払い続けるのも大きなリスクを軽減できるからです。あるいは、書留郵便で送付するコストや高価な荷物を運送するときに保険を付けるコストも同様で損・無駄になるわけではありません。

保険とは、ブリタニカ国際大百科事典からその意味を引用すると以下のように説明されています。

「偶然の事故の発生に備えて最小の費用を事前に負担することによって、事故発生の際の経済的保障を達成するための経済的社会的制度。火災、盗難、死亡、傷害などの偶発事故の危険にそなえようとしている不特定多数の人に事故発生率そのほかを考えて合理的に算出した金銭を拠出 させて共同の資金をつくっておき、事故にあった加入者にその資金から給付を行うもの」

つまり、保険には貯蓄の意味・目的はありません。リスクに対して1人では負担しきれない経済的保障を多くの人で支え合うことでリスクに備えるのが保険です。そのため、掛金が戻ってこないのが当然であって損・無駄ではありません。逆に保険なのに掛金が戻ってくるのは、戻ってくる分を掛金で余分に支払っているので、こちらのほうが損・無駄ともいえるのではないでしょうか 。

第三章 共済には割戻金があるので掛け捨てにはならない

共済の保険に加入すると、 民間保険会社の保険にはほとんどない「割戻金」 があります。割戻金は、積立(貯蓄)タイプの保険の満期金や解約返戻金とは性格の異なるお金です。割戻金とは、余剰金が出た場合に返還されるお金のことで、最初から返金することを目的として返還されるお金ではありません。割戻金は、民間の保険会社の配当金に相当するものです。

割戻金が返還されるのは、共済の保険では共済が販売経費などを抑える努力をし、さらにその年度の保険金支払いの事故発生率が、合理的に算出した率よりも低いと掛金が余るため、加入者に返還されます。これは共済が営利を目的としていないので加入者に返還されますが、営利を目的とする民間保険会社の場合は、余ったお金は社内に内部留保として蓄積され、通常、必要に応じて加入者ではなく株主に配当金として還元されます。

事故発生率は想定よりも多くの事故が発生するとすべての人に保険金を支払えないことから、一般的に高く見積もられます。そのため、年度によって割戻金の返還率は多少、上下しますが、特別のことがない限り毎年のように戻ってきます。共済の保険は掛け捨てタイプですが、掛金の一部が戻ってくるので実質的には掛け捨てタイプの保険とはいえません。

割戻金は、加入している共済と保険の種類によって異なりますが、全国共済の「総合保障型・入院保障型」の保険では2018年度(実績) は年間の掛金合計額の35.46%が返還されました。

第四章 積立(貯蓄)タイプの保険にも掛け捨て部分が存在

積立(貯蓄)タイプの保険では 、掛金の全額が加入者のために貯蓄されているように思えて損・無駄ではないと思われているかもしれません。しかし、実際はそうではなく、 積立(貯蓄)タイプの保険も掛金の一部は掛け捨てになっています。

保険の掛金は大きく分けると、会社組織の運営経費と保険金を支払うための原資として使用されます。そのため、掛金が保障と貯蓄のすべてに使われるのではなく、掛金の一部は会社組織の経費として使われるので、その部分の掛金は掛け捨てになっています。

第五章 まとめ

保険は、掛け捨て、あるいは積立(貯蓄)が「得だ、損だ」といって選ぶものではありません。それぞれのメリット・デメリット、ライフスタイルやライフステージから、どのような保障が受けられるようにするのか検討して、最も適した保障・掛金の保険を選ぶようにしてください。必要な保障が受けられる保険が共済にあれば、家計に負担の少ない掛金で保障内容が分かりやすく、割戻金もあるので全国共済の保険はおすすめです。また、もし保障内容が不足する場合、特約の付加や、足りない保障部分を民間保険会社の保険で補完することで加入する保険全体のコストを合理的に軽減できます。


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