入院時の支出に備えられる『年代別共済保険』の保障内容を解説
通院で済む病気やケガの医療費はほとんどの場合、健康保険が適用されるので家計への負担はあまり大きくありません。しかし、病気やケガで長期間入院すると医療費は多額になり、また健康保険の対象外の費用も加わることから負担も大きくなります。公益財団法人 生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険に加入する目的で最も多いのは 「死亡時の家族のため」よりも「医療費や入院費のため」となっています。そこで今回は、入院時に保障が受けられる共済の保険にフォーカスして解説します。
第一章 入院時の保障が受けられる年代別の共済保険について
共済には、それぞれの年代に合った保障が充実している保険を大きく分けると「こども型」「総合保障型/入院保障型」「熟年型/熟年入院型」の3種類があります。ここでは各保険の概要を紹介し、それぞれの入院時の保障内容はこの後の章で紹介します。
「こども型」は、0歳~満17歳の健康な子どもが加入でき、保障期間は0歳~満18歳までの保険です。月々の掛金が手軽な1,000円の「こども1型」と 2,000円の「こども2型」の2種類があります。「こども型」では入院時の保障だけではなく、万が一死亡したときや後遺障害が残ったときにも保障が受けられます。
「総合保障型と/入院保障型」は、満18歳~満64歳の健康な人が加入でき、保障期間は18歳~65歳までの保険です。「総合保障型」は、入院・通院から万が一の死亡や後遺障害が残ったときまで総合的に保障される保険です。掛金が1,000円の「総合保障1型」、同2,000円の「総合保障2型」、同4,000円の「総合保障4型」の3種類あります。「入院保障型」は、死亡時の保障を減らして入院・通院時や手術を受けたときの保障が手厚い保険です。月々の掛金が2,000円の「入院保障2型」の1種類だけあります。「総合保障型」の加入だけでは入院・通院時の保障が不足するので心配、逆に「入院保障型」の加入だけでは死亡時の保障が不足して心配という場合には、2つを組み合わせた「総合保障1型+入院保障2型」(月々の掛金3,000円)と「総合保障2型+入院保障2型」(同4,000円)があります。
「熟年型」は、満65歳~満69歳の健康な人が加入でき、保障期間は65歳~85歳までの保険です。「熟年型」には、入院から死亡までの保障のバランスがよく月々の掛金が2,000円の「熟年2型」と同4,000円の「熟年4型」。入院・通院などのときの医療費の保障が手厚く月々の掛金が2,000円の「熟年入院2型」。および死亡時と入院・通院時の医療費の保障をどちらも手厚くでき、月々の掛金が4,000円の「熟年2型+熟年入院2型」の計4種類があります。
第二章 子どもの病気・ケガによる入院に安心な「こども型」保険の保障内容
保障内容 |
保障金額 |
|
こども1型 掛金1,000円/月 |
こども2型 掛金2,000円/月 |
|
病気、事故で入院(1日目から360日目まで) | 5,000円/1日 | 1万円/1日 |
事故で通院(1日目から90日目まで) | 2,000円/1日 | 4,000円/1日 |
がんと診断されたとき | 50万円 | 100万円 |
所定の手術を受けたとき | 2万円・5万円・
10万円・20万円 |
4万円・10万円・
20万円・40万円 |
所定の先進医療を受けたとき | 1万円 ~ 150万円 | 1万円 ~ 300万円 |
入院時以外の保障には以下があります。保障額は「こども1型」に加入の場合です。
- 病気や事故で死亡、重度障害に遭ったとき、あるいは事故で後遺障害が残ったとき、最大で500万円の保障が受けられます。犯罪による被害に遭って死亡または重度障害を負うと保障額に200万円が加算されます。
- 子どもではなく両親など契約者が事故で死亡または重度障害を負うと500万円、病気で死亡の場合は、加入・変更後1年未満を除き50万円が支払われます。
- 子どもによる第三者への損害賠償責任が生じたとき、1事故につき最大100万円の保障(1,000円は自己負担)を受けられます。
第三章 働き盛りの成人に最適な「総合保障型と/入院保障型」保険の保障内容
1.総合保障型
保障内容 |
保障金額 | ||
総合保障1型 掛金1,000円/月 |
総合保障2型 掛金2,000円/月 |
総合保障4型 掛金4,000円/月 |
|
事故で入院(1日目から184日目まで) | 2,500円/1日 | 5,000円/1日 | 1万円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで) | 2,250円/1日 | 4,500円/1日 | 9,000円/1日 |
事故で通院(14日以上90日まで)(注) | 750円/1日 | 1,500円/1日 | 3,000円/1日 |
(注)通院保障は、14日以上の通院で通院1日目から1日当たり上記の金額の保障を受けられます。また、通院日数が14日未満でも入院日数を含めて14日以上であれば、事故の日からその日を含めて180日以内に開始された通院が 保障の対象となります。
- 入院時以外の保障には以下があります。保障額は「総合保障1型」に加入の場合です。
病気や事故で死亡、重度障害に遭ったとき、あるいは事故で後遺障害が残ったとき、最大で500万円の保障が受けられます。「総合保障2型」「総合保障4型」に加入の場合、入院時の保障以外は「18歳~60歳まで」と「60歳~65歳まで」はで異なります。詳しい保障内容と金額は全国共済の「総合保障型」のページで確認してください。
2.入院保障型(入院保障2型:掛金2,000円/月)
保障内容 |
保障金額 | |
18歳〜60歳 | 60歳〜65歳 | |
事故で入院(1日目から184日目まで) | 1万円/1日 | 7,500円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで) | 1万円/1日 | 7,500円/1日 |
事故で通院(14日以上90日まで)(注) | 1,500円/1日 | 1,500円/1日 |
所定の手術を受けたとき | 2.5万円・5万円・10万円 | 1万円・2万円・4万円 |
所定の先進医療を受けたとき | 1万円〜150万円 | 1万円〜75万円 |
(注)通院保障は、14日以上の通院で通院1日目から1日当たり上記の金額の保障を受けられます。また、通院日数が14日未満でも入院日数を含めて14日以上であれば、事故の日からその日を含めて180日以内に開始された通院が保障の対象となります。
入院時以外の保障には以下があります。
- 病気や事故で死亡、重度障害に遭ったとき、18歳〜60歳は10万円、60歳~65歳は5万円の保障が受けられます。
3. 総合保障型+入院保障型
3-1 総合保障1型+入院保障2型(掛金3,000円/月)
保障内容 |
保障金額 | |
18歳〜60歳 | 60歳〜65歳 | |
事故で入院(1日目から184日目まで) | 1万2,500円/1日 | 1万円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで) | 1万2,250円/1日 | 9,750円/1日 |
事故で通院(14日以上90日まで)(注) | 2,250円/1日 | 2,250円/1日 |
所定の手術を受けたとき | 2.5万円・5万円・10万円 | 1万円・2万円・4万円 |
所定の先進医療を受けたとき | 1万円〜150万円 | 1万円〜75万円 |
3-2 総合保障2型+入院保障2型(掛金4,000円/月)
保障内容 |
保障金額 | |
18歳〜60歳 | 60歳〜65歳 | |
事故で入院(1日目から184日目まで) | 1万5,000円/1日 | 12,500万円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで) | 1万4,500円/1日 | 1万2,000円/1日 |
事故で通院(14日以上90日まで)(注) | 3,000円/1日 | 3,000円/1日 |
所定の手術を受けたとき | 2.5万円・5万円・10万円 | 1万円・2万円・4万円 |
所定の先進医療を受けたとき | 1万円〜150万円 | 1万円〜75万円 |
(注)「総合保障1型+入院保障2型」「総合保障2型+入院保障2型」の通院保障は、14日以上の通院で通院1日目から1日当たり上記の金額の保障を受けられます。また、通院日数が14日未満でも入院日数を含めて14日以上であれば、事故の日からその日を含めて180日以内に開始された通院が保障の対象となります。
入院時以外の保障には以下があります。保障額は「総合保障1型+入院保障2型」に加入の場合です。
- 病気や事故で死亡、重度障害に遭ったとき、あるいは事故で後遺障害が残ったとき、最大で510万円の保障が受けられます。「総合保障1型+入院保障2型」「総合保障2型+入院保障2型」に加入の場合の保障は「18歳~60歳まで」と「60歳~65歳まで」はで異なります。詳しい保障内容と金額は全国共済の「総合保障型+入院保障型」のページで確認してください。
第四章 老後生活の健康を維持するために必要な「熟年型」保険の保障内容
1.熟年型
1-1 熟年2型(掛金2,000円/月)
保障内容 |
保障金額 | ||
65歳〜70歳 | 70歳〜80歳 | 80歳〜85歳 | |
事故で入院(1日目から184日目まで) | 2,500円/1日 | 2,500円/1日 | 1,000円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで)(注) | 2,500円/1日 | 2,500円/1日 | 1,000円/1日 |
1-2 熟年4型(掛金4,000円/月)
保障内容 |
保障金額 | ||
65歳〜70歳 | 70歳〜80歳 | 80歳〜85歳 | |
事故で入院(1日目から184日目まで) | 5,000円/1日 | 5,000円/1日 | 2,000円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで)(注) | 5,000円/1日 | 5,000円/1日 | 2,000円/1日 |
(注)70歳~85歳の病気入院保障は1回の入院につき44日分が限度となります。
入院時以外の保障には以下があります。保障額は「熟年2型」に加入の場合です。
- 病気や事故で死亡、重度障害に遭ったとき、あるいは事故で後遺障害が残ったとき、最大で200万円の保障が受けられます。「熟年型」では、「65歳~70歳まで」と「70歳~80歳まで」、「80歳~ 85歳まで」ので保障は異なります。詳しい保障内容と金額は全国共済の「熟年型」のページで確認してください。
2.熟年入院型(熟年入院2型:掛金2,000円/月)
保障内容 |
保障金額 | ||
65歳〜70歳 | 70歳〜80歳 | 80歳〜85歳 | |
事故で入院(1日目から184日目まで) | 5,000円/1日 | 3,500円/1日 | 2,000円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで)(注) | 5,000円/1日 | 3,500円/1日 | 2,000円/1日 |
所定の手術を受けたとき | 1万円・2万円・4万円 | 1万円・2万円・4万円 | なし |
所定の先進医療を受けたとき | 1万円〜75万円 | 1万円〜75万円 | なし |
(注)70歳~85歳の病気入院保障は1回の入院につき44日分が限度となります。
入院時以外の保障として、事故、病気で死亡、重度障害に遭ったときには5万円の保障が受けられます。
3.熟年型+熟年入院型(熟年2型+熟年入院2型:掛金4,000円/月)
保障内容 |
保障金額 | ||
65歳〜70歳 | 70歳〜80歳 | 80歳〜85歳 | |
事故で入院(1日目から184日目まで) | 7,500円/1日 | 6,000円/1日 | 3,000円/1日 |
病気で入院(1日目から124日目まで)(注) | 7,500円/1日 | 6,000円/1日 | 3,000円/1日 |
所定の手術を受けたとき | 1万円・2万円・4万円 | 1万円・2万円・4万円 | なし |
所定の先進医療を受けたとき | 1万円〜75万円 | 1万円〜75万円 | なし |
(注)70歳~85歳の病気入院保障は1回の入院につき44日分が限度となります。
入院時以外の保障として、病気や事故で死亡、重度障害に遭ったとき、あるいは事故で後遺障害が残ったとき、65歳〜70歳の場合、最大で205万円の保障が受けられます。保障金額は「65歳〜70歳まで」と「70歳〜80歳まで」、および「80歳〜85歳まで」では異なります。詳しい保障内容と金額は、全国共済の「熟年型+熟年入院型」のページで確認してください。
第五章 まとめ
一般的に民間保険会社の保険は加入時の年齢が高くなるほど保険料が上がっていきます。しかし、共済の保険は年齢で保障内容が変わる場合がありますが、掛金が変わることはありません。加入年齢が遅くなっても手頃な掛金で加入できるので全国共済の保険はおすすめです。また、今回紹介の保険の保障をさらに充実させたい場合、以下の各特約が月額500円から 利用できます。
- 先進医療への対応や入院一時金など5つの安心がプラスされ手厚い保障にできる「医療特約」
- 死亡原因の割合が一番高いがんに対して安心の保障が受けられる「新がん特約」
- がん以外にも怖い病気である心筋こうそくと脳卒中に対する保障を手厚くカバーできる「新三大疾病特約」
- 長期にわたる闘病や手術に備えられる「長期医療特約」
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