あなたは大丈夫?テレワークにおける健康問題と対策

新型コロナ感染症の拡大に伴ってテレワークを導入する企業が増加。総務省のデータではピーク時には導入率が56.4%(大企業83.0%、中小企業51.2%)に達しました。この結果、コロナ感染の拡大防止・企業活動の円滑化には一定の効果があがりましたが、一方で体やメンタルに不調をきたす従業員が増加するという健康 への影響が問題となっています。そこで、テレワークによる心身の健康 への影響、および予防策について紹介します。

第一章 テレワークの普及による健康問題

テレワークの導入は働くうえで心身に好影響をもたらす面もあります。しかし、テレワークによって「対人関係」「職場環境」「仕事内容や仕事量」などに変化が生じ、以下のようなストレスが生まれたり、より強まったりします。また、テレワークする従業員がITに苦手意識があると、テレワークを円滑に進めるためにはITに関する知識がより必要なため、ストレスを強く感じます。さらに、職場が家庭になることで仕事に対する家族の理解が得られないと、仕事とプライベートの区別が付けにくくなって仕事以外のストレスも加わります。

テレワーク によるストレスの例

(1)上司・同僚などとのコミュニケーション不足による孤独感やストレス・不安を感じる。
(2)職場と異なり仕事に集中できなかったり、作業環境が悪く仕事の効率が落ちたりしてストレスが増大する。
(3)仕事の役割分担・業務内容の不明確さや偏りが生じてストレスが増大する。

また、通勤時による徒歩や駅・会社内での階段の昇降、および通勤のために電車やバスに乗車することで消費していたエネルギーがテレワークによって減少。筑波大学大学院と健康機器メーカータニタの調査によると、テレワーク前の平均の徒歩数(約1万1,500歩)は約30%減少していました。また、通勤時に約400キロカロリーを消化できていたのが、テレワークでは50キロカロリー程度しか消化できていないことが分かりました。この状態が1カ月続けば体重が約1kg(1年では約12kg)増加する可能性があります。そのほかにも作業環境が職場より悪化して腰痛になりやすかったり、ITを使う仕事量が増えて眼精疲労やけんしょう炎を訴えたりする事例が増加しています。

このようにテレワークは心身の両方に影響をもたらしています。

第二章 テレワークによる健康 問題の具体的な例

テレワークがもたらす健康 への影響は大きくわけると以下の4つです。

(1)運動不足による肥満、筋力低下

運動量が落ちることで体力・筋力が低下し、肥満(コロナ太り)や肩こり、腰痛、眼精疲労などの症状が表れます。なお、2007年のデータですが、厚生労働省によると運動不足による死亡は年間5万人で、喫煙、高血圧に次いで3番目に高い人数です。運動不足は生活習慣病のリスクを高めるため死亡リスクが上昇します。運動不足による 体への影響は実感しにくいため、知らない内に積み重なっていきます。気がついたときには健康 への影響が大きくなっていることが多く、注意しなければなりません。

(2)生活習慣(不規則な食生活・睡眠など)の乱れや作業環境の変化による体調不良

テレワークでは間食が自由にできることで食生活が乱れたり、通勤がなくなり就寝や起床時間が不規則になったりします。この結果、自律神経のバランスが崩れたり、肥満や睡眠不足になったりして体調が悪化。家庭での作業環境が職場より悪いと、肩こりや腰痛の症状が出たり、悪化したりする可能性もあります。また、上記の運動不足による筋力の低下は、姿勢の悪化をもたらし、肩こりや腰痛を進行させる悪循環が生まれます。場合によっては転倒するリスクが高まって、大きなケガをする可能性もあります。

(3)働く環境の変化によるメンタルの不調

「第一章 テレワークの普及による健康問題」で述べたとおり、リモートワークによってさまざまなストレスを感じ、それがひどくなるとメンタルに不調をきたします。ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れたり、免疫力の低下で感染症を引き起こしやすくなったり、認知障害やうつ病につながったりと悪影響を与えます。またストレスは睡眠不足や暴飲暴食など生活の乱れをもたらし、生活習慣病やアルコール依存症へとつながるリスクもあります。運動がストレス発散に効果的なのは、運動によってストレス解消に有効なホルモンのセロトニンが脳から分泌されて不安感を軽減できるからです。

(4)生活習慣病の発症リスクの増大

上記 (1)~(3)が複合したり、重くなったりすることで、糖尿病、心疾患、脂質異常症、高血圧症、メタボ、骨粗しょう症などの生活習慣病を発症。最悪は死亡リスクが増加します。

第三章 テレワーク下で健康を維持するために行いたいこと

テレワークによる健康 への影響を軽減・予防するために必要なことを紹介します。テレワークによる健康への悪影響は運動不足とストレスが複合して増大します。そのために必要なことは「毎日の定期的な運動」と「ストレスの予防と軽減・発散」です。

(1)毎日の定期的な運動

厚生労働省は健康のために1日平均歩数を男性が9,200歩、女性が8,300歩程度と推奨しています。 この歩数を目指した歩行や歩数に相当するエネルギーが消費できる運動を行いましょう。リモートワークで食事の量が増えているときは、その分のカロリーを消化できるように運動量を増やす必要があります。ウォーキングは、ただ必要な歩数だけ、のんびり・だらだらと歩くのではなく、背筋と膝を伸ばしてかかとから着地し、足の指でしっかり蹴って歩幅を広く歩くことが大切です。これによって転倒を防止できる筋力を鍛えて、体幹を強化できます。

(2)ストレスの予防と発散

ストレスを感じたら、ストレスの発散に効果的な運動をしたり、適度に休憩をとったりしてリラックスすることが重要です。趣味を楽しんだり、入浴したりすることもストレスの発散に効果的です。なお、上司や同僚とのコミュニケーション不足によるストレス解消は、個人だけでは解決することが困難です。勤務先企業に従業員間のコミュニケーションが取れる手段の構築や仕組み作り、健康管理アプリなどの導入、および健康に関する相談ができる仕組み作りなどを依頼しましょう。

第四章 まとめ

リモートワークはコロナ禍が鎮静しても働き方の多様化などの手段として、ある程度今後も継続していく可能性があります。そのため、自主的に健康維持を図ることは今後も必要になっていくでしょう。運動不足やストレスは、気が付かないうちに生活習慣病を進行させます。その結果、長期の入通院が必要になって医療費の負担が大きくなるリスクが増大します。万が一に備えて手頃な掛け金で始められる全国共済への加入をおすすめします。


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