旅行中も気を付けたい熱中症対策

2022年の夏は、気象庁の予報によると平年よりも暑く、残暑も厳しくなると言われています。加えて夏前には減少傾向を示していたコロナ感染者数がここにきて急速に増加し始め、 マスク着用の生活が続いています。マスクの着用により、皮膚からの熱が逃げにくかったり、マスクを外す煩わしさから水分補給を控えがちになったりするため、熱中症への注意が例年以上に重要です。

今回は夏の旅行中の熱中症対策について紹介します。旅行中は体が疲れていても観光に夢中になったり、心も高揚したりしていることから必要以上に無理をした行動をとることが多くなります。その結果、暑いなかを歩き回っているのに水分の補給を忘れて熱中症にかかりやすくなります。また、友人などとの旅行や団体旅行では疲れていても他の人に迷惑をかけてはいけないと、無理をした行動で体力が奪われ、熱中症になりやすくなるので十分な注意が必要です。

第一章 旅行前に必要な熱中症対策

旅行前から必要な熱中症対策を紹介します。

(1)旅行のプランに余裕をもたせる

観光や移動の時間に余裕をもたせ、体力がなくなったときに途中で休憩してもできるように計画を立てます。

(2)熱中症対策用品を準備する

帽子、うちわ・扇子、冷却・冷感タオル(普通のタオル)、日傘、携帯用扇風機、塩分補給できる食品・飲料水(粉末ドリンク)、保冷水筒、着替えの服・下着などを忘れないように準備します。特に山、海など店舗や自動販売機などが少ないところへ旅行するときは重要です。車での旅行ではクーラーボックスやサンシェードなどを用意しましょう。

(3)暑さに体を慣らす(暑熱順化)

特に、会社や自宅など、いつも冷房の効いたところにいる人が、炎天下の街や野山を歩くような旅行に行くときは、行く前に暑熱順化をしておきましょう。暑熱順化とは、体を暑さに慣れさせることです。暑熱順化を行うと、夏の暑さに強くなり、熱中症になりにくくなります。具体的には、やや暑い環境でちょっときついなと感じる強度の、汗を流す運動を毎日30分程度継続します。個人差がありますが、数日から2週間程度で効果が得られます。

(4)熱中症の症状の知識と応急手当ての方法をマスターしておく

熱中症の主な症状は、「めまい」「立ちくらみ」「顔のほてり」「筋肉痛や筋肉のけいれん」「体温が高い」「皮膚の異常」「吐き気やだるさ」「普通ではない汗のかきかた」「呼びかけに反応しない」「まっすぐに歩けない」「自分で水分補給ができない」などです。

  • 熱中症の初期の段階である「めまい」などの症状が表れたら、以下の手順で応急処置を行います。
  • すぐに木陰や冷房の効いた涼しいところへ移動させます。このとき、ふらついていたら倒れないように両側から支えて運びます。
  • 約10cm足を高くして寝かせます(心臓への血流がよくなって血圧が上がり、脳への血流を改善させる効果が期待できます)。
  • 衣服を緩めて、首筋や脇の下など静脈の太い血管が通っている場所を保冷剤や冷たいペットボトル、水にぬらしたタオルなどで冷やし、同時にうちわや扇子などで扇ぎます。
  • 水分を補給させます。大量に汗がでているときは、水よりもスポーツドリンクや0.1~0.2%の濃度の食塩水などを飲ませます。
  • 自分で水分補給ができない場合や、応急処置をしても回復しないときは、早めに医療機関を受診するか救急車を要請します。

第二章 旅行中の熱中症対策

旅行に出かけてからの熱中症対策の基本は、炎天下での長時間の行動を避けること、無理な行動をせず十分な休憩をとること、そして水分をしっかり補給することです。

具体的には、以下のように行動しましょう。

(1)屋外の炎天下では帽子や日傘を使い、できるだけ日陰を移動します。そのほか、必要に応じて熱中症対策用品を使いながら、移動しましょう。

(2)こまめに涼しい場所で休憩し、水分を補給します。水分補給は、一気に大量の水を飲んでも、体から汗や尿として排出されるため、効果があまりありません。喉が渇いていなくても30分に1回程度、コップの半分程度の水分を補給するようにしましょう。
団体旅行などではトイレタイムが自由に取れないため、トイレに行かなくても済むように水分補給を抑える人もいます。しかし、こまめな水分補給でトイレが近くなることはあまりありません。トイレが近くなるのは、一度に大量の水分を補給したときで、体が吸収しきれず、水分の多くが尿として排出されるからです。こまめに補給すると体に吸収されて尿からの排出は少なくなります。

(3)「めまいや顔のほてり」「筋肉痛や筋肉のけいれん」を感じたら、すぐに木陰や冷房の効いたところで、体温を下げるようにします。応急処置で体調がよくならなければ、医療機関をすぐに受診しましょう。

第三章 意外に忘れがちな車内での熱中症対策

1.エアコンの効いた車内でも熱中症や脱水症になる

エアコンが 効いていると忘れがちですが、車内でも熱中症が起きる可能性が あります。以下の点に十分注意しましょう。

(1)隠れ脱水になって熱中症になる可能性が高くなる

車内はエアコンが効いているため、高温にはなりません。そのため水分補給が遅れて脱水症になりかけているにもかかわらず、本人も周囲の人も気がついていない「隠れ脱水」の状態になる可能性があります。また、エアコンの冷たい風に当たり続けると、血流が悪化し、体温調整機能が低下し、身体機能が弱まります。さらに、エアコンの利用で車内の温度が均等に低下するわけではありません。車によっては後部座席まではエアコンが十分に効かないこともあり、その場所に直射日光が長時間差し込むと軽い熱中症を起こす可能性があります。そして、このような状態で観光地などに着いて炎天下を長時間にわたって歩くと、熱中症になりやすくなります。これを防ぐには、喉が渇いていなくても30分に1回を目安に水分を補給するようにしましょう。

(2) エンジンを切った状態の車内温度

真夏の炎天下でエンジンを切ると、車内はすぐに体温をはるかにこえる温度にまで上昇します。「子どもが寝ているから」「あるいはすぐに戻ってくるから」といって、子どもをエアコンの効かない車内に置いたままにすると、時間経過によっては子どもが熱中症で死亡する危険性があります。子どもだけを車内に残すことはしないようにしなければなりません。

2.熱中症や脱水症状を起こさないための対策

(1)エアコンの温度設定や風量を乗員の全員が快適に感じるように適切に調整します。

(2)駐車していて車内温度が高温になったときは車内の熱気を外に出します。運転席(または助手席側のドア)を開けて、 対角線上のドアの開閉を数回強く繰り返すと、 空気の通り道ができて熱気を
効率的に排出できます。

(3)駐車中にはサンシェードやカーテンを利用したり、窓にUV(紫外線)カットや断熱効果のあるフィルムシートを貼ったりします。
その際、走行時に法令違反とならないよう十分注意しましょう。

(4)エアコンの効いた車内でもこまめに水分を補給します。

第四章 まとめ

夏季は暑さで食欲不振や睡眠不足になって体力や免疫力が低下し、熱中症やその他の病気にもなりやすい季節です。熱中症も含めて病気の予防はいくら注意しても完全に防ぐことはできません。病気への備えとして、手頃な掛け金で始められる全国共済への加入をおすすめします。


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