胃がんになったときにかかる手術費用ともらえる共済金

日本人の死因の1位は1981年以降ずっと「がん」です。かつては「がん」というと真っ先に胃がんを思い浮かべるほど一般的でした。しかし、現在は男女合計で、死亡者数では1位肺がん、2位大腸がんに次いで3位、患者数では1位大腸がんに次いで2位と1位ではなくなっています。しかし、まだまだ多い胃がんについて、胃がんとはどのような病気なのか。どれくらいの人が胃がんで亡くなり、患者数はどれくらいか。男女によって死亡や患者数に違いはあるのか。胃がんの症状、治療方法、そして胃がんになったときにかかる手術費用、および胃がんの手術を受けたときに共済に加入していると支払われる共済金の金額などについて解説します。

第一章 胃がんとは

1.胃がんの概要と胃がんによる死亡者数・患者数

胃がんとは、その名前のとおり胃にできる「がん」の総称です。主に胃の粘膜層の細胞が、さまざまなリスク要因によって変化することで発生します。近年は、検査法の進歩によって検診による早期発見が増加、早期治療が可能になって死亡率の減少につながっています。胃がんの患者数は10年前に比べると約18%増加していますが、死亡者数は逆に約10%減少しています。

胃がんによる死亡者数と患者数は、国立がん研究センターによると死亡者数が4.6万人(男性3.0万人、女性1.6万人)、患者数が12.7万人(男性8.7万人、女性4.0万人)です。男性が死亡者数、患者数とも女性の約2倍と多く、男性は肺がんに次いで死亡者数が多い結果になっています。一方、女性は大腸がん、肺がん、すい臓がんに次いで4番目に多い死亡者数が胃がんです。患者数では、胃がんは1位で、女性は乳がん、大腸がんに次いで多い3位です(死亡者数は2016年度、患者数は2014年度の数値)。

2.胃がんの原因

胃がんの原因は、喫煙、ストレス、塩分の過剰摂取、野菜や果物の摂取不足など食生活の習慣、ピロリ菌の持続感染などです。

3.胃がんの症状

初期段階での自覚症状はほとんどなく、またある程度進行した場合でも症状が現れないことがあります。そのため、自覚症状がなくても40歳以上になれば年1回は定期的な胃がん検診を受けて、早期発見、早期治療が重要となります。胃がんはかなり進⾏しても全く症状が現れないことも多くあります。なお、胃がんのできた部位によっては、初期の段階からでも胃の痛み、不快感、胸やけ、はき気、食欲不振などの症状が現れます。胃がんが進行すると、痛みや不快感に加えて、食事がのどを通らない・つかえる、胃が重く感じられる、体重の減少、めまい、息切れ、吐血、黒色の便などの症状が現れます。ただし、これらの症状が現れても、胃炎や胃かいようでも同様な症状が現れ、区別がつかないので注意が必要です。

4.胃がんの検診の種類

4-1. 胃のレントゲン検査

バリウムと発泡剤を飲み、胃の中の粘膜をレントゲンによって写真撮影をする検査です。これまでの研究によるとレントゲン検査を受けることで、男性は61%、女性は50%と胃がんによる死亡率の減少が認められています。レントゲン検査の感度(「がん」を「がん」と正しく診断できる精度)は約70〜80%。特異度(「がん」でないことを正しく診断する精度)は90%。陽性反応適中度(精密検査が必要と判断されたうち、本当に「がん」があった割合)は、1%弱〜2.0%程度といわれています。

4-2.胃の内視鏡検査

胃の中を内視鏡で直接観察する検査です。内視鏡検査ではレントゲン検査では見つけにくい小さな病変も見つけることが可能です。胃のレントゲン検査で精密検査が必要なとき行われます。感度は80%弱~90%弱といわれています。

4-3. ペプシノゲン検査

一部の胃がんは胃粘膜の萎縮の進んだ状態から発生することがあります。ペプシノゲン検査は、血液検査によって、この胃の粘膜の萎縮度を調べて胃がんの有無を見つける検査です。胃がんを直接見つけるための検査ではなく、間接的に胃がんのある可能性が分かります。

4-4. ピロリ菌の抗体検査

胃がんのリスクの1つであるピロリ菌が存在するかどうか血液で調べる検査です。この検査ではピロリ菌の感染の有無が分かるだけで、胃がんの存在は判断できません。なお、ピロリ菌に感染しても必ず胃がんになるわけではありませんが、除菌することで胃がんのリスクを軽減できることが分かっています。

第二章 胃がんの手術費用

胃がんの手術費用は、早期胃がんの内視鏡による粘膜切除手術、腹腔鏡下手術、開腹手術などの手術方法や、切除部位、切除範囲などによって異なります。高額な場合は、2,000,000円をこえますが、初期の内視鏡による簡単な手術で済む場合は500,000円程度です。ただ、いずれの場合も高額療養費制度を利用することで、3割負担で標準報酬が一般的な月額280,000~500,000円で70歳未満の場合は、100,000円程度で済みます。なお、これらの費用は病院、患者の年齢で変わります。また、検査費用や食事代、差額ベッド代は含まれません。これらの手術費用は、複数の病院のホームページを参照して推定した金額です。

第三章 胃がんで手術をしたときの共済金

共済に加入(総合保障2型+入院保障2型+新がん2型特約)していた場合、胃がんと診断されて胃切除術(悪性腫瘍手術)を受けて30日間入院、退院後1年以内に10日通院したとすると、共済金を総額で2,285,000円を受け取れます。掛け金は月額6,000円(総合保障2型+入院保障2型が月額4,000円、新がん2型特約が月額2,000円)です。

内訳は、総合保障2型+入院保障2型に加入していることで、入院1日当たり14,500円×入院日数30日+手術100,000円が受け取れます(計535,000円)。さらに、新がん2型特約に加入していることで、「がん」と診断されたとき1,000,000円+入院1日当たり10,000円×入院日数30日+「がん」の手術400,000円+通院1日当たり5,000円×通院日数10日が受け取れます(計1,750,000円)。なお、上記金額は年齢が18歳~60歳までの場合の保障内容です。

上記の例の場合、一般的に胃がんの手術を受けたときに負担しなければならない金額の約100,000円を大きく上回る2,000,000円以上の共済金を受け取れますが、差額の返金は不要です。

なお、上記共済金の支払額の事例は、あくまで一例であって同様の事例の場合でも、入・通院の日数や手術内容などによって支払金額は異なります。また、通院については一定の条件を満たしている場合に支払われます。

まとめ

胃がんを含む「がん」は、場合によっては長期の療養が必要になることがあります。また、「がん」という病気は、患者だけでなく家族にも精神的な負担が重くのしかかります。せめて費用だけでも安心できる補償を受けられるようにしておくと精神的な負担を軽減できて前向きな生活が送れます。共済に加入することで、毎月の掛け金の負担を小さくして、大きな安心を得られます。

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