脳血管疾患(脳卒中)になった際のリスクと医療費や入院日数について
保障を検討されている方の多くは悪性新生物(がん)になった際の保障を心配されるかと多いと思いますが、今回は脳血管疾患になった際のリスクについてお伝えしたいと思います。予め前もって脳血管疾患の範囲も掲載しておきます。
脳血管疾患の総患者数と割合
厚生労働省のデーターを参照に計算すると日本人の約110人に1人が脳血管疾患に罹患しており、悪性新生物(がん)に罹患する確率に近い事がわかります。
脳血管疾患総患者数
※厚生労働省『平成26年患者調査の概況』より
三大疾病総患者数
※厚生労働省『平成26年患者調査の概況』より
年齢階層別の医療費割合
脳血管疾患に関する年齢階層別の医療費割合を掲載致しました。下記表をご覧頂いてお分かりになるかと思いますが割合が45歳~59歳の方までで多くを占めており、意外にも60歳を境に減少する傾向にあります。
中年に差し掛かった時には、罹患するリスクを考慮する必要があるかと思います。
※厚生労働省『平成26年度生活習慣病医療費の動向に関する調査分析』より
疾病別平均在院日数
脳血管疾患に罹患した際の在院日数が、主な疾患より圧倒的に長いため総医療費が高くなることが予測されます。
※厚生労働省『平成26年患者調査の概況』より
生活習慣病別医療費
脳血管障害が他の生活習慣病の1日あたりの医療費よりも比較的高額になる結果となっています。
脳梗塞再発率
脳梗塞においては、完治した患者さんの約20%~30%は3年以内に再発するというデーターがあります。
1年以内に再発する確率だと
ラクナ梗塞:約5%
アテローム梗塞:約6%、
心原性梗塞:約8%
となっていて、相対的に見ても高い確率で再発する可能性がある恐ろしい病気です。
※脳梗塞リハビリセンターより
医療費自己負担額シュミレーション
いくつか脳血管疾患に係るデーターをみなさんにお伝えしてきましたが、最終的に今回のテーマであります60日型の医療保険で脳血管疾患に罹患した際に必要な医療費を賄えるのか?という事を検証したいと思います。
(例)性別:男性 年齢:54歳 一般所得
脳梗塞120日間入院(高額療養費制度適用)
① 医療費総額
19,275円×120日=2,313,000円
(1ケ月分の医療費578,250円と仮定)
② 医療費自己負担額 高額療養費制度適用(一般所得算式)
A:1ヶ月目~3ヶ月目までの医療費
80,100+(1,734,750円―267,000円)×1%
=83,213円
83,213円×3ヶ月=249,639円
B :4ヶ月目の医療費
44,400円
※高額療養費制度 多数該当のため
C:食事代
1,080円×120日=129,600円
D:雑 費
1,500円×120日=180,000円
A+B+C+D=603,639円
総合計:603,639円
③ 保険金額と自己負担額との差異
保険金額:600,000円(60日×10,000円)
自己負担額:603,639
600,000円―603,639円
=-3,639円
医療費の自己負担分をほぼ賄える計算になりました。
検証結果について
先程のシュミレーションでの検証によると、60日型の医療保険の保障で脳血管疾患の医療費をほぼ賄える事が判明致しました。しかしながら、脳血管疾患は他の疾病と異なり後遺障害がでる確率が極めて高いのと、再発率も比較的高いため、その後の生活費や再発した時のリスクを考慮すると入院日額10,000円以上の保障か、もしくは120日~無制限に保障される商品に加入しておくべきかと思います。
ここで予め最後におすすめの保障タイプをお伝えしておきますね。
おすすめのタイプ
① 三大疾病特約型の保険
② 120型の医療保険
③ 共済グループの基本コースと特約コース
以上のタイプの中からよく吟味されて、リスクにしっかりと対応できるような商品を選択していただきたいと思っております。ありがとうございました。
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